動物雑学クイズ

ミツバチが働くのは「オス?」「メス?」

答えはオス

ミツバチは花の蜜を採集し、その花の蜜を胃の前部にある蜜胃(みつい)と呼ばれる器官に入れて貯える。この時、採集された花の蜜はショ糖液、つまり水分を含んだスクロース(ショ糖)である。

スクロースとは、砂糖の主成分で、二糖類の一種。単糖であるグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)がグリコシド結合した糖である。主要な甘味料であり、これらの糖は水に溶けやすい性質を持つ。

ミツバチは蜜胃が花の蜜で満たされると巣に持ち帰る。その花の蜜を巣に戻す時に、ミツバチの唾液と混ざることで、蜜が更に甘い糖に変化する。この時、唾液にはサッカラーゼまたはインベルターゼと呼ばれる消化酵素が含まれており、その作用によって蜜の中のスクロースがグルコースとフルクトースに分解される。

このスクロースから生じるグルコースとフルクトースの混合物は転化糖(てんかとう)と呼ばれ、同量のスクロースよりも甘いのが特徴である。

また、ミツバチが取って来たばかりの蜜は水分が多く、水っぽい。糖が含まれる量の指標となる糖度は40%未満である。その後、蜜を巣の中に入れ、ミツバチが羽で扇いで水分を蒸発させることで糖の濃度が高くなる。これにより糖度は80%前後まで上昇し、熟成されたトロトロの「蜂蜜」になる。

花の蜜を集めるのは働きバチの仕事であり、その働きバチは全てメスである。メスの働きバチはその他に、子育てや巣の警備といった仕事も分担して行っている。ミツバチのオスは巣の中で働きバチから餌を貰うだけで、女王バチと交尾をすることが唯一の仕事である。

フラミンゴが水場で一本足で立つのは「水が冷たいから」「片足が短いから」

答えは「水が冷たいから」

フラミンゴは、アフリカや南ヨーロッパ、中南米の塩湖や干潟に生息する渡り鳥である。体色は淡いピンク色から鮮やかな紅色をしている。そして、フラミンゴ(flamingo)という名前はラテン語で「炎」を意味する「flamma」に由来する。

フラミンゴは、寝る時も一本足で立ったままである。その一つ目の理由は「水が冷たいため」である。水辺にいる時は水に体温を奪われにくくするために、主に一本足で立っていると考えられてきた。

そして、その後の研究で二つ目の理由が明らかになった。それは「一本足の方が安定するため」である。フラミンゴは一本足で立った時に、体のバランスをとる中心が一本足のちょうど上になる。これは玩具のヤジロベエと同じような状態であり、力を入れなくても体を一点で支えられる。

実は人間も同じことをしていて、片足に体重をかけると楽に感じる。二本足を左右対称にする「気をつけ」の姿勢よりも、片足に体重をかける「休め」の姿勢の方が楽に長く立つことができる。

フラミンゴも歩く時や水を飲む時には二本足で立つが、二本足を使うのは得意ではなく、二本足ではぎこちない動きになってしまうフラミンゴの姿も見られる。

トウガラシが繁殖したのは「人間のおかげ?」「鳥のおかげ?」

答えは「鳥のおかげ?」

トウガラシは、ナス科トウガラシ属に分類される植物で、その果皮や種子に刺激的な辛味があるのが特徴である。また、中南米が原産とされ、その辛味から香辛料(スパイス)としても利用されている。

人がトウガラシを辛いと感じるのは辛味成分「カプサイシン」によるものである。ただし、口の中にあるカプサイシンの受容体は本来、痛覚や高温などに反応するもので、辛味を感じるのは疑似的なものである。言い換えると、カプサイシンが痛みや熱さの受容体にも反応してしまい、人は辛いと勘違いをしている

トウガラシに辛味成分のカプサイシンが含まれているのは、トウガラシの生存戦略だという考えがある。辛いと感じるトウガラシは野生動物に食べられないで済むカプサイシンの受容体を持つのは哺乳類や昆虫で、これらの生物はトウガラシを食べるのを避ける

その一方で、鳥が持つ受容体にはカプサイシンが反応しない。そのため、鳥はトウガラシを辛いとは感じておらず、平気で食べることができる

食べ物を歯でかみ砕く哺乳類に比べ、鳥類は食べ物を丸のみにする。トウガラシの種を守るためには、歯でかみ砕き、種が潰れる哺乳類よりも、丸のみして、種が潰されない鳥類に食べられるほうが生存の確立が上がる

さらに鳥類は飛ぶことができ、行動範囲が広い。そのため、鳥類はトウガラシの種を丸のみにし、海を越えて遠くの場所まで運ぶこともある。トウガラシの種は硬い殻に覆われており、鳥類の体内では消化されず、そのまま糞(ふん)として排出される。

自分では自由に動くことができない植物のトウガラシが、鳥類に食べられることで生息範囲を広げてきたというわけである。ただし、近代では哺乳類の人間が辛味のあるトウガラシを好んで食べるようになり、これによりトウガラシは世界中に広がったという事実もある

「カメ」が甲羅に入ってるときは「呼吸をしてない?」「心臓が止まってる?」

答えは「呼吸をしてない?」

公園の池などで見かけるミドリガメの寿命は50年以上であり、さらにリクガメは100年以上ゾウガメは150年以上生きたという飼育記録もある。カメが長生きな理由については、全てが解明されているわけではないが「心拍数がとても少ないため」という説がある。

心拍数とは1分間に心臓が動く回数のことである。心拍数が多い生き物ほど寿命は短く、心拍数が少ない生き物ほど寿命は長い。なぜ心拍数が少ないと長生きになるのか。

心拍数が少ないと「代謝(たいしゃ)」の速度が抑えられ、過剰な活性酸素が発生せず、老化も緩やかになる。

人間を含むあらゆる生物は呼吸で取り込んだ酸素を食べ物と化学反応させることでエネルギーを得ている。この生きるために必要なエネルギーを作る一連の流れのことを「代謝」という。代謝で使われずに余った酸素は、ものを酸化させる力がより強い「活性酸素」に変わる。

活性酸素にはガン細胞・ウイルスなどを攻撃する免疫作用や、細胞伝達物質としての役割があるが、活性酸素が多すぎると、攻撃する必要のない細胞まで壊してしまい、老化や病気の原因にもなる。

心拍数が多いと呼吸の回数も増え、体に取り込む酸素の量も増える。これにより発生する活性酸素の量も増え、老化や病気になりやすく、結果的に寿命が短くなる。

人間の心拍数は1分間に60~90回であるのに対し、寿命が2~3年のハムスターは400~500回寿命が15~18年のヤギは70~90回100歳以上生きることもあるリクガメの心拍数は、1分間に10回以下との情報もある。

カメの心拍数が少ない理由としては、カメが甲羅に身を隠す生き物であることが挙げられる。甲羅に入る時、カメは肺の空気を全部出している。カメは肺の空気を抜くことで甲羅の内側に空間を作り、そこに頭や手足を入れて身を隠すことができる

カメは甲羅に入っている間はほぼ呼吸をしていない状態である。呼吸を止めることで、心拍数も少なくなり、代謝もゆっくりで、結果的に長生きであると考えられている

タコには心臓が2つに脳が2つある

答えはタコには心臓が3つに脳が9つある

タコ(蛸)といえば、たくさんの吸盤が付いた8本の足(腕)が特徴的である。そんなタコには心臓が3つ、脳が9つもある。

タコはくねくね動く8本の足を器用に使って動き回ったり、獲物を捕まえたりする。タコはその見た目や動きが目立つが、その内部も人とはかなり異なる。

タコには心臓が3つもある。1つはメインとなる「心臓」で、人間と同じように全身に血液や酸素を送る役割がある。残りの2つは「鰓(えら)心臓」と呼ばれるもので、左右の鰓に1つずつ配置されている。

タコの体はそのほとんどが筋肉であり、ぐにゃぐにゃ柔らかい上に猛スピードで泳ぐことができる。そんな動きの速いタコの体は多くの酸素を必要とするため、心臓が3つあると考えられている

さらに、タコには脳が9つもある。その場所は目の奥に1つあり、その他に8本の足の付け根に各1つずつある。タコの足には吸盤がたくさん付いていて、その数は約1600個にも上る。

タコの吸盤には触覚や味覚などの役割があり、人間でいうと指や舌に相当する部分である。タコはその吸盤から様々な情報を得ていて、その情報を足の付け根にある8つの脳が扱い、頭部にある脳に伝えている

ちなみに、タコは一度に約10万個もの卵を産む。しかし、そのほとんどは魚などの天敵に食べられてしまい、生き残るのは0.01%ほどの数匹である。

また、日本人は世界一のタコ好きとされ、世界で消費されているタコの3分の2は日本人が食べているとも言われる。一方、海外では「悪魔の魚(devilfish)」ともいわれ、イタリアやスペイン、ギリシアなどの国で漁業が盛んな地域を除いて、タコは食用としない場合が多い。

「のら猫」と「どら猫」は同じ意味?

答えは別な意味

誰にも飼われていない猫のことを「のら猫」や「どら猫」と呼ぶことがある。「のら猫」(野良猫)とは、人間の生活圏にいる猫のうち、飼い主がいなくて、住みかが定まっていない猫のことである。その語源は、「のらりくらりしている猫」であり、「のら」に漢字の「野良」を当てたものである。

「野良」という言葉は、「野・野原」や「田・畑」の意味であり、「田畑に出てする仕事」という意味で「野良仕事」のような使われ方がされる。「野良猫」の漢字は当て字とされるが、住みかが定まらず野原や田畑にいる猫という意味にも捉えられる。ただし、山野で生活する野生の猫は「野猫」(のねこ)と呼んで、人間の生活圏にいる「のら猫」とは区別される

一方、「どら猫」は江戸時代から使われている言葉で、「のら猫」がよその家からものを盗むと「どら猫」になる「どら猫」とは、ふてぶてしくて、盗みをする猫のことであり、「のら猫」との共通点は飼い主がいないことである

「どら猫」の「どら」は漢字で「銅鑼」と書く銅鑼(どら)とは、金属製で円盤の形をした打楽器のことであり、枠に吊るして、桴(ばち)で打ち鳴らす。仏教の法要や歌舞伎の効果音楽、船の出帆の合図などに広く用いられる。なぜ「どら猫」が盗みをする猫を意味するのか。

「どら猫」より以前に同様の意味の言葉として、「どら息子」という言葉があった。「どら息子」とは、怠け者で働かず、親のすねをかじっている子どものことを意味する。そんな子どもは親の金を尽きさせてしまう。そこから「お金が尽きる」→「金を尽く」→「鐘を突く」→「銅鑼を突く」という言葉にかけて「どら息子」と呼ぶようになったという説がある。

このほかに、酒色・ばくちなどの道楽にかまけて、遊んでばかりいる息子という意味で「道楽息子」と呼ばれ、これに由来して「どら息子」になったという説もある。

働かず遊んでばかりで親の金を尽きさせてしまう「どら息子」と同様に、ものを盗んで人の金を尽きさせる猫という意味から「どら猫」と呼ぶようになった。これらのことから、『サザエさん』のオープニングに出てくる猫は、「どら猫」という表現になっているため、人の家の魚を盗んだ「のら猫」であることが分かる。

卵の黄身はエサの色で「変わる?」「変わらない?」

答えは変わる

ニワトリに黒い餌を食べさせて実験した結果がある。黒い餌には黒色色素を使用し、この色素を添加した餌をニワトリに毎日食べさせる。

餌に黒色色素を添加して15日目の卵がこれ↓である。

黄身の色はニワトリが食べる餌によって決まることが分かる。また、黒い餌を食べたニワトリの卵をゆで卵にして観察してみると、黄身の外側から黒くなっていくのを確認できる。少しずつ黄身が外側から黒くなり、2週間で黄身は完全に真っ黒になる。黒色色素の入った餌を食べたニワトリも色が黒っぽくなり、生まれる卵の殻も黒っぽく見えるという。

さらに、黒色色素を添加した餌を1日、無添加の餌を2日のサイクルで食べさせる実験を行うと、そのニワトリのゆで卵の色はシマシマの黄身になる。この写真↓の“マーブル”とラベルされたゆで卵がそれに該当する。

この写真の“クロ”とラベルされたゆで卵が上記の黒色色素を添加した餌を毎日食べさせた卵(9日目)である。“アカ”のゆで卵は赤色色素(パプリカ)を添加した餌を毎日食べさせた卵である。

一般にはほとんど知られていないが、養鶏業界では以前から色素を添加した餌をニワトリに食べさせ、黄身の色を操作することが行われている。これは日本では黄身の色が濃いものが好まれる傾向にあるためである。一方、欧米では色の薄いものが好まれるという。

体が前後でオス・メスに分かれた生き物がいる

体が左右でオス・メスに分かれた生き物がいる

オスとメスの特徴が混在している個体は「雌雄モザイク」(しゆうモザイク)と呼ばれ、チョウではその発生確率は1万分の1と言われている。羽だけでなく腹の部分も中央できれいにオスとメスが分かれている。

クワガタの雌雄モザイクの場合は、クワガタの特徴であるあごが左右でオスとメスに分かれている。

雌雄モザイクは昆虫だけでなく鳥類や甲殻類、クモ類でも確認されている。爬虫類や両生類ではあまり見かけないが、これはヘビやカエルはオス・メスを簡単に見分けられないからかもしれない。

雌雄モザイクの原因
発生や組織形成時の体細胞分裂で性染色体の脱落がおき細胞レベルでの性表現が異なる組織がモザイク状になることや、性染色体・常染色体を問わない体細胞突然変異による性ホルモン受容性が変化した組織がモザイク状になることなどが、原因として推定されている。

これらの説は、原因は遺伝子の異常によると考えるものだが、鳥類である鶏に関してこれらとは異なる説がある。その説は、オスの遺伝子を持つ精子とメスの遺伝子を持つ精子の2つが卵子と同時に受精し、1つの卵の中にオスとメスの2つの胚が形成され、それが融合することで雌雄モザイクの鶏が生まれるというものである。

世界に1頭だけ「白」と「黒」が反転したパンダが存在する。

答えは世界で1頭だけ白と茶色のパンダが確認されている

パンダといえば白と黒色の模様で人気があり、2017年(平成29年)6月12日に東京・上野動物園でジャイアントパンダの子どもが生まれ話題となっている。

中国には約2,000頭のパンダがいるが、現在では世界で1頭だけ白と茶色のパンダが確認されている。名前は「七仔」(チーザイ)で8歳、オスのジャイアントパンダである。

チーザイは8年前の2009年(平成21年)に生後2ヵ月の時に中国山間部の自然保護区で発見され、母親が育児放棄をしていたことからパンダ保護センターに引き取られた。その当時、地元などで大きな話題となった。

色の違いは遺伝子の突然変異と考えられているが、詳しいことはまだ分かっていない。他にも茶色の斑点のあるパンダはいるが、チーザイのように完全に茶色のパンダは非常に珍しい。幼少期には他のパンダから避けられる時期もあったが、元気に育ち、保護センターの人気者になっている。

ちなみに、遺伝子の突然変異で黒いペンギンや白いキリンもいる。

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