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すべて戦争のせい…。オリンピックはこれまでに5回中止になっている

4年に一度行われるオリンピック。各国の代表がメダルをかけて競い合い、世界のトップを目指す姿に感動し、子供たちに夢を与えるスポーツの祭典だ。

オリンピック招致に成功した国は、競技場はもちろんのこと、世界中から集まる選手や観客を迎え入れるための施設・交通など、国の整備に奔走する。当然、莫大な資金がかかる一大事業である。

そんなオリンピックが、過去に中止になったことがあるというのだ。

4年後の開催を目指して練習に励んできた選手だけでなく、国をあげて準備してきた開催国にとっては、そうとうなダメージがあっただろう。

これまでに夏季オリンピック3回、冬季オリンピック2回の計5回が中止になっている

オリンピックは過去に5回中止になっている。そのうち、夏季オリンピックが3回、冬季オリンピックが2回だ。

なぜ中止になったのだろうか。オリンピック中止の歴史をみてみよう。

中止になった夏季オリンピック

大正5年 ベルリンオリンピック(第6回大会)

開催国はドイツ。第一次世界大戦により中止になった。

4万人を収容できる競技場が整備されていたそうだ。

昭和15年 東京オリンピック(第12回大会)

開催国は日本。日中戦争により中止になった。

アジアで初、また欧米以外の有色人種の国での初の開催に、国の整備・競技場の建設・テレビ中継などの準備も進んでいたが、戦況の悪化により日本政府が自ら開催権を返上した。

昭和19年 ロンドンオリンピック(第13回大会)

開催国はイギリス。第二次世界大戦により中止になった。

繰越で、4年後の1948年に第14回大会としてロンドンオリンピックが開催された。

中止になった冬季オリンピック

昭和15年 札幌オリンピック

開催国は日本。

同年開催予定だった東京オリンピックと同じく、日中戦争により中止になった。

昭和19年 コルチナ・ダンペッツオオリンピック

開催国はイタリア。

同年開催予定だったロンドンオリンピックと同じく、第二次世界大戦により中止になった。

以上、5回のオリンピック大会が中止になっている。

なんと…中止の理由はすべて戦争によるものだった。中止された5回のうち、2回は日本で開催予定だった大会だったのが悲しい…。

東京オリンピック

第18回オリンピック競技大会は、昭和39年10月10日から10月24日までの15日間、日本の東京で開かれたオリンピック競技大会。一般的に東京オリンピックと呼称され、東京五輪と略称される。公用文では第十八回オリンピック競技大会の表記もみられる。

昔は、夏季オリンピックと冬季オリンピックを同じ年に開催していた

いまでは、夏季オリンピックは4年に1度、その中間の年に冬季オリンピックが開催されている。

しかし、1992年アルベールビルオリンピック(冬季)までは、1940年の東京と札幌のように、夏季オリンピックと冬季オリンピックは同じ年に開催されていた。

なぜ2年ずらすようになったのか

では、なぜ夏季オリンピックと冬季オリンピックを2年ずつずらすようになったのか。

  • 冬季オリンピックの注目度をあげるため
  • テレビ放送やスポンサーからの収益が増えるため
  • 夏季も冬季も出場する選手の負担を軽くするため

このように、いくつかの説があるようである。

オリンピックの夏季大会と冬季大会では名前と数え方が違う

オリンピックの夏季大会と冬季大会は、それぞれ名前や数え方が違う。夏季大会は「オリンピアード競技大会」、冬季大会は「オリンピック冬季競技大会」。夏季大会では中止になっても回数に数えられ、冬季大会は中止になったら欠番となる。

同じようで実は違う2つのオリンピック

「夏季オリンピックも冬季オリンピックも、季節が違うだけで同じでしょ?」と思う人は多いことだろう。しかし、この2つには開催季節の他にも2つほど違いがあるのだ。それが、2つの大会の正式名称と数え方である。

夏季オリンピックの場合

夏季オリンピックの正式名称は「オリンピアード競技大会」となっている。「オリンピアード」というのは、オリンピックの元祖である古代ギリシャの暦。1月1日から4年後の12月31日でワンセットとなっている。

オリンピアード最初の1年目に、古代オリンピックが開催されることとなっており、その風習が現在のオリンピックにも受け継がれているのだ。

そして、このオリンピアードの考え方では、「たとえ最初の1年目にオリンピックを行うことができなくても、回数はそのまま数えられる」というものがある。

一体どういうことなのだろうか? 第6回目となるはずだったベルリンオリンピックを例に挙げよう。

ベルリンオリンピックは、第1次世界大戦で中止となってしまった。そのため、普通ならベルリンオリンピックは欠番となり、また4年後のオリンピックが「第6回オリンピック」となるはずだと考えると思う。

しかし、中止になっても4年後のオリンピックは「第6回」ではなく「第7回」として数えられているのだ。

ベルリンオリンピックの他にも中止になったのは、1940年の東京・ヘルシンキオリンピックと1944年のロンドンオリンピックだが、それぞれ第12回・第13回と数えられている。

冬季オリンピックの場合

それでは、冬季オリンピックの正式名称はどんなものなのだろう? 冬季オリンピックの正式名称は「オリンピック冬季競技大会」。

冬季オリンピックも4年ごとに行われるのだが、オリンピアードのとは違う周期となっている。そのため、冬季オリンピックの正式名称に「オリンピアード」という言葉は使われないのだ。

オリンピアードの周期に入らないので、冬季オリンピックが中止になっても、回数に数えられることはない。

これまで中止となった冬季オリンピックには、1940年の札幌オリンピックと1944年のコルチナ・ダンペッツオオリンピックがあるのだが、そのどちらも欠番扱いとなっている。

夏季オリンピックは「オリンピアード」という独特の周期の元で運営されているため、このように違いが出るのはとても興味深い。

オリンピックイヤーがうるう年開催なのは単なる偶然

時をさかのぼること約100年前、1896年に第1回オリンピックが開催された。その年が、ちょうどたまたまうるう年だった。

オリンピックがなぜ4年に一度なのかは、国際オリンピック委員会ではこのような説を公式に挙げている。

最も有力なのは、古代ギリシア人が太陰歴を使っていたからという説です。現代、一般的に使われている太陽暦の8年が、太陰暦の8年と3カ月にほぼ等しいことから、8年という周期は古代ギリシア人にとって重要な意味をもっていたのです。暦を司るのは神官であり8年ごとに祭典が開かれるようになり、後に半分の4年周期となりました。太陰暦では49カ月と50カ月間隔を交互にして開催されていたようです。

そもそもうるう年は必ず4年に1度ではないし(西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は平年になるという定義がある)、オリンピック自体もはじめのうちは8年に一度だったという。

現代うるう年開催になっているのは、本当にたまたまだったということだ。

五色?五大陸?”五輪マーク”の由来

5つの輪は五大陸を表し、それぞれの輪が繋がることで、世界の連結を意味している。

「五輪マーク」の由来

「五輪マーク」の画像検索結果

時は1896年、アテネを第一回開催国として始まったオリンピックの歴史だが、「五輪マーク」が使われ始めたのは、1920年のアントワープオリンピックからと、意外にもオリンピック発祥から24年も経過したころからであった。

正式名称はオリンピック・シンボル。オリンピック開催20周年を記念して発表されたのが始まりだ。

デザインを手がけたのはフランスの教育者であった、ピエール・ド・クーベルタン男爵。古代オリンピックの開催地である、デルフォイの祭壇にある休戦協定の中に刻まれた、五輪の紋章に着想を得て、シンボルを完成させた。

シンボルにある5つの輪は、現在ではヨーロッパ・南北アメリカ・アフリカ・アジア・オセアニアの五大陸を表したものとされる。それぞれの輪を繋げることで世界の結合・連結を表しているが、どの色がどの大陸かという具体的な意味はない。しかしこの色には、なるほど納得な意味が込められているのである。

ここで、「五輪マーク」のデザインをもう一度思い出してほしい。使われている色は何色だろうか。輪の色は左から青・黄・黒・緑・赤、そして下地に使われている白の6色である。

この6色はそれぞれに意味をもたないが、実は世界のほとんどの国の国旗はこの6色で構成されている。「五輪マーク」は五大陸のみならず、「世界中の国を、スポーツを通じて結合する」そんな意味をもっているのである。クーベルタン男爵が考案した際は、「五大陸」より色に着目していたのかもしれない。

こんなに素晴らしい意味が込められた「五輪マーク」だが、それを用いる場合は注意が必要だ。特に商用利用を考える場合、絶対に気軽に使ってはいけない。

五輪マークの意味

 オリンピックのシンボルである五輪マークにはいろいろな意味があります。このマークはオリンピックの創始者ピエール・ド・クーベルダン男爵が考案したもので左から青・黄・黒・緑・赤・でできてる。

1.世界の五大陸を意味する
5つの輪は世界の五大陸ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアとその相互の関係連帯を意味してる。

2.5つの自然現象を意味する
赤色は火を意味し、青色は水を意味し、緑色は木を意味し、黒色は土を意味し、黄色は砂の意味をしている。

3.スポーツの5大鉄則を意味する
情熱、水分、体力、技術、栄養を意味している。

気軽に使えない「五輪マーク」の使用権

世界各国で認知されているオリンピックだが、五輪マークやオリンピックに関するロゴ・モチーフなどは商用利用できないように各国で厳しく規制されている。商用利用とは、五輪マークを使って商売にすりことだ。

日本では知的財産法や著作権法などで保護され、シンボルやマスコットなどは迂闊には使用できないようになっている。

それどころか、「がんばれニッポン!」や、「祝・2020円キャンペーン!」など、オリンピックを想起させるような文言も全て禁止され、IOC(国際オリンピック委員会)やJOC(日本オリンピック委員会)などに見つかれば、損害賠償請求をされる可能性もある。

こういった表現は「アンブッシュ・マーケティング」いわゆる便乗商法とされ、不正行為として厳しく規制されてしまうのだ。すでに世界中に知れ渡るオリンピックに、これ以上の宣伝は必要ないということか。

ただ、こうした規制は単に使用する文言のみで判断されるのではなく、広告を出すタイミングなど総合的に判断しているため、使用に迷うときは直接JOCなどに相談するのが賢明だろう。くれぐれも自分の判断で使用しないように。

「五輪マーク」についての雑学を紹介してきたが、いかがだっただろうか。たった5つの輪に込められた意味はとても深く、世界の結合を願ったものであった。今まで5色だと思い込んでいた「五輪マーク」が実は6色であったとは、固定概念とは怖いものである。

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