聖書

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億超えのベストセラー

多くの人に読まれている本は、「ベストセラー」と呼ばれる。さて、世界で1番のベストセラーを、あなたは知っているだろうか?

世界で1番読まれている本は、聖書である。しかも数ある本の中でもダントツの発行部数だ。その数はなんと億を超えている。

聖書はそこまで読まれる本になっているのか

聖書が世界一読まれている本となっているのは、もはや必然的なことだろう。

そもそも聖書というのは何かというと、キリスト教やユダヤ教の教典で、イスラム教でも教典として取り扱われることのある本だ。

聖書1冊の中には、「旧約聖書」と「新約聖書」が記載されている。前者では神様が世界を作る話やアダムとイヴの話などを読むことができ、後者ではイエス・キリストの活動や神の啓示などを読むことができる。

キリスト教とイスラム教といえば、世界三大宗教に数えられる宗教だ。ユダヤ教もユダヤ人によって、信仰されている宗教である。

その信者数は、キリスト教が約20億人、イスラム教が約11億9,000万人、ユダヤ教が約1,400万人だ(出典:『朝日新聞データ年鑑ジャパン・アルマナック2006』)。

3つの宗教の信者数を合わせると、約32億人ほど。現在の世界人口は大体70億人以上だから、世界人口の約半分近くになる。そう、つまり聖書は世界中の約半分の人間に読まれていることになるのだ。

さらに信者以外でも、教養として聖書を読む人もいるかもしれないので、正確にはもう少し人数がいると思われる。

このことから、聖書が世界で1番読まれている本になるのは当然のことであるのが分かる。

聖書はギネスにも載っている世界一のベストセラー

世界の約半分の人間が読んでいる聖書。これだけでも驚きだが、実はギネスにも載るほどのベストセラーとなっているからさらに驚きだ。

全世界の発行部数はというと、50億部~80億部と定かではない。150億部や3,880億部などという説もある。厳密な数は分からないが、それだけ途方もないくらいたくさんの聖書が発行されたということだ。

このことから、世界で1番発行されている本として、ギネス記録にも登録されている。

ちなみに、1年間で約6億冊発行されているので、これからもこの記録が塗り替えられることはないだろう。聖書は本の世界の絶対王者なのだ。

その他の世界のベストセラー

世界で1番のベストセラーは聖書だが、そのほかにも世界的にベストセラーとなっている本はどんなものだろうか? 関連する雑学として解説しよう。

List Challengesという海外サイトにて、「10 Most Read Books In The World(世界で読まれている10冊の本)」という記事が、過去50年間でのベストセラー10冊を紹介している。

その記事によると、1位の聖書以下の順位は次の通りだ。

2位:毛沢東語録(8億2,000万部)

中華人民共和国を建国した指導者・毛沢東の語録集。中国で読まれているだけあって、なかなかの発行部数となっている。観光土産としても販売されているので、中国以外の人たちにも読まれているようだ。

3位:ハリー・ポッターシリーズ(4億部)

日本人で知らない人はいないだろうというくらい有名なファンタジー作品。シリーズ累計の発行部数なので、世界のシリーズ作品の中では最も売れた本ということになる。

4位:ロード・オブ・ザ・リング(1億300万部)

こちらも映画などで有名になったイギリスのファンタジー作品だ。

5位:アルケミスト-夢を旅した少年-(6,500万部)

ブラジルの小説家であるパウロ・コエーリョの作品。スペインの羊飼いの少年が、偶然王様と出会い、ピラミッドの宝物を探しに行くという物語だ。

6位:ダ・ヴィンチ・コード(5,700万部)

映画にもなったので知っている人も多いかもしれない。フィクションでありながら「ノンフィクションだ」と述べられたために話題となった作品だ。

7位:トワイライト(4,300万部)

アメリカの作家であるステファニー・メイヤーによるティーン向け小説。少女とヴァンパイアの禁断の恋物語で、アメリカではハリー・ポッターシリーズに続く人気作品だ。

8位:風と共に去りぬ(3,300万部)

映画の名作としてもおなじみの作品。南北戦争時代を生きたスカーレット・オハラの半生を描いている。執筆には10年近くかかった大作で、出版の翌年にピューリッツァー賞を受賞した。

9位:頭を使って豊かになれ(3,000万部)

アメリカの著作家であるナポレオン・ヒルによって書かれた成功哲学の本。邦訳では「思考は現実化する」というタイトルになっている。

10位:アンネの日記(2,700万部)

ナチスによるユダヤ人狩りの中を生きた少女、アンネ・フランクの2年間の日記。

ホテルに聖書がある理由

旅行や出張で、宿泊したホテルの引き出しをなにげなく開けると、そこには例の本が入っている。世界のベストセラー「聖書」が。

引き出しの中の他のアイテムとは明らかに違って異彩を放っているため、存在感抜群ではあるが、今さら「なんでこんなところに聖書が!」なんて驚く人はいないくらい、当たり前のことだ。むしろ「聖書、どこに入っているかな~」と探すほどである。

しかし、日本ではクリスチャンでもない限り、あまり読んだことのない聖書。引き出しの中に見つけたところで「あったぜ」と満足してそっと引き出しをしめる。たまに読んでみようと思っても、内容が理解できず寝落ち。

ホテルに聖書があるのは旅に持ち歩かなくて済むから

日本では「ああ、聖書ってホテルにあるよね」程度だが、海外には、ホテルに聖書が置いてないとクレームが発生する国があるほど、クリスチャンにとって必須アイテムである聖書。信者は眠る前に必ず神に祈りを捧げる習慣がある。

世界中どこへ行っても眠る前に聖書を開く必要があるクリスチャンは、昔は旅先に聖書を持ち歩いていた。ところがこの聖書、旅のお供にするにはたいそう重たい。そこで、クリスチャンの宿泊客がわざわざ聖書を持ち歩かずに済むよう、気を利かせて部屋に置いているのだ。

はじまりは100年以上も前のはなし。

アメリカの、とあるビジネスマン二人が宿泊先で相部屋になったときのこと。一人が眠る前に聖書を読み、お祈りをしていると、もう一人のビジネスマンが「わたしもクリスチャンです。一緒に聖書を読んでお祈りしませんか」と声をかけた。

二人は「ホテルに聖書があったら持ち歩かずに済むし、便利だな」と意気投合し、二人そろってホテルに無料で聖書を寄贈する活動をはじめたのだそう。これが世界に広がり「国際ギデオン協会」という法人にまでなった。現在も世界各国のホテルに布教活動の一環として聖書を寄贈している。

無償で置いてくださいといわれれば、「いえ、うちは神仏以外お断りです」なんて拒否するホテルもないだろう。今やホテルの引き出しあるあるになっている聖書を、あえて置かないというのも不自然だし、みんな置いてるし。といった感じで、大抵のホテルには聖書が置いてあるのだ。

ホテルの聖書で自殺者が減った

ホテルに置いている聖書には、少しだけ編集上の工夫があるのだ。それは、「災難のときの救い」や「疲れたときの休息」という精神救済内容のページを設けてあって、そのページを冒頭で「おすすめページ」として、やんわり紹介している点だ。

これはなぜかというと、旅先で思い余って自殺してしまう宿泊客を救うため。現代は一人旅も珍しくはないが、ひと昔前は「おひとり様の女性客には気を付けるように」というマニュアルが存在していたほど、旅先のホテルは自殺者が多かった。

旅先のホテルの部屋は、日常からはなれて一人になれる。普段とは違う時間と空間の中にいると、いつもは考えないようなネガティブな思想が浮かんだり、急に自分の人生を見つめなおしたりしがちなのだ。

世界恐慌時のアメリカでは、ホテルに宿泊して自殺する生活困窮者を一人でも減らしたい、という気持ちで部屋に聖書を置いたところ、想像以上に効果があったという。

ホテルの聖書は持ち帰りOK

ホテル側は、聖書がなくなれば、国際ギデオン協会に連絡しまた寄贈してもらうという仕組みになっています。

ですから、聖書に興味がありホテルに置いてある聖書が国際ギデオン協会の名前入りだった場合は、遠慮なく持って帰ってもOKということです!!

旅館には仏教の「経典」が置いてある

寄贈してまで布教活動をするなんて、キリスト教は熱心だな。それなら、日本人になじみの深い仏教はどうだろう? 実は、仏教だって頑張っているのだ。

ところ変われば品変わる。キリスト教が聖書なら、イスラム教はコーラン。バラモン教はベーダ、仏教は「仏教聖典」いわゆる「経典」だ! 経典とはお経が書かれた書物のことだ。「仏教伝道協会」という法人がこれまた寄贈してくれている。

どうやら経典を置いているのは、ホテルよりどちらかというと旅館のようだ。聖書同様あまりなじみがないかもしれないが、聖書と大差ないほど難解で、負けないくらい興味深くおもしろい。ぜひ宿泊した旅館で経典を目にしたら、手に取っていただきたい。

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