年賀状

生活

12月25日までに出せば1月1日に届く年賀状。

ただし、12月26日~12月28日までに出した年賀状も「できる限り元日にお届けできるよう取り組みます」と日本郵便株式会社。

“できる限り”…

政治家が好みそうな言葉ですので、何とも言えませんが、努力はして頂けるようです。ただ、同じ努力なら、12月25日までに出し終える努力を優先した方が良さそうですね。

平安時代からはじまった、今に至るまでの年賀状の歴史

年賀状の始まりは、平安時代に遡ると言われています。

誰が最初に年賀状を出したのかなどの史料は残っていませんが、7世紀に起こった大化の改新後「飛駅使」という伝令書を届けるための機関が設けられました。
日本で手紙のやり取りがされるようになったのは、これ以降のことであると見られています。

平安時代から年賀状がはじまったといわれるのは、平安時代の貴族・藤原明衡がまとめた手紙の文例集の中に、年始の挨拶の文例があったためです。
これにより貴族の一部では手紙で年の始めの挨拶をしていたことがわかったのです。

庶民の間で広まってきたのは江戸時代で、町飛脚などを使って町人などが手紙を出すようになりました。明治時代になって郵便事業の創業や郵便はがきの発行などにより、より広く広まっていったと言われています。

官製はがきで年賀状を送る際の書き方

官製はがきで年賀状を送る際には、表面に赤字で「年賀」と書かなければなりません。

表面であればどこでもいいことになっていますが、切手の下に縦に書くのが一般的です。
赤色であれば、何で書いても大丈夫です。もちろん手書きでなく印刷でもかまいません。
郵便局ではゴム印が置いてありますから、それを利用することもできるでしょう。

字は大きくはっきり書くようにし、年賀状用の投函ポストに入れましょう。そうしないと、間違えて年内に配達されることもあるようです。

覚えておこう!喪中時の年賀状対策

喪中とはどのような時期を指すのか

一般的に二親等以内の親族の人が亡くなった場合は喪中になり、その間の祝い事への参加などは避けることが求められます。

喪中の期間に明確な決まりはありませんが、現在は一周忌を迎えるまでは喪中とすることが浸透しています。
これは、人の死が不吉なものであるという縁起的な考え方から、他者への配慮として伝わってきた風習です。

喪中の時期は個々の考え方によるので、なかには喪中ということを明かさずにいる人も多くいます。
自分自身が問題なければ、その間に結婚式に出るようなことも可能です。
ただし、相手方がそのことを知って不快に思うようなことのないように注意しましょう。こうしたことは年賀状のやり取りにおいても同様です。

喪中の場合、年賀状は出せない

喪中の時期が年賀状に重なれば、やり取りを控えなければなりません。
前述のように一般的には一周忌までの間が喪中なので、結果的に不幸のあった翌年分の年賀状は送らないということになります。

喪に服すということは故人を悼むという期間になります。同時に古くからの考えとして穢れ(けがれ)を伝播させないということがあります。
迷信などが横行していた平安などの時代では、死が忌み嫌われていました。そうした考えの延長線上に年賀状のやり取りを控えるということがあるのです。

年賀状を出さないことの失礼を避けるためには、代わりに喪中のはがきを送ることになります。
これを事前に送ることで、相手方も年賀状の発送を控えることができます。

喪中時に相手から年賀状を受けとった時の対処法

喪中の場合、年賀状は出せませんが、年賀状が送られてきた場合、寒中はがきを出して返礼します。
寒中見舞いを出す際は、松の内と言われる1月7日までは避け、それ以降に送りましょう。

寒中見舞いは2月の4日頃までとされていますので、1月中に送るのがよいです。
その文面では年始の挨拶をする必要はなく、時候の挨拶や様子をうかがう内容にすればいいので、喪中でも問題ありません。

喪中はがきのタイミングがずれたり、リスト漏れが出たりするのはよくあることです。
その後の対処を間違えないようにすることが大切です。

出してない相手から、年賀状が届いた時には

年賀状を遅れて出すという事自体、気まずいなと思ってしまうかもしれません。
だからといって、そのまま放っておく方が相手にとって失礼になります。
年賀状を出していないということに気づいたら、松の内といわれる1月7日までに届くように返信しましょう。

松の内といわれる1月7日までに出せる場合は年賀状を、それ以降は寒中見舞いを出します。

この場合、元旦という言葉は使ってはいけません。元旦は1月1日を指しますので、それ以外の日に届く年賀状には入れないようにします。
特に会社の上司や目上の人に出す時には失礼のないようにしましょう。

年賀状が遅れた際に知っておきたい「寒中見舞い」について

年賀状が松の内までに返信できない時には寒中見舞いを出します。
寒中見舞いとは1月5日から2月4日頃までの間に出す、季節の挨拶状です。

松の内までは年賀状を出すことが一般的なので、この場合は1月8日から2月4日の間に出します。
立春を境に、寒中見舞いと余寒見舞いに分けられます。余寒見舞いははっきりとした時期は決められておらず、寒さが続く頃まで出すことが出来ます。

年賀状の返事として寒中見舞いを出す時は、寒中見舞い用のハガキ、もしくは通常のハガキを使用します。
ただし、年賀状では出さないようにしましょう。
書き出しは「寒中お見舞い申し上げます」という季節の挨拶から始めましょう。
そして、年賀状を貰ったことのお礼と返事が遅れたお詫びを述べ、相手の健康を気遣う言葉や近況報告などを簡潔に書きます。
この時、年賀状を出すのが遅れた理由をわざわざ書く必要はありません。

年賀状のNG・タブー 

「新年あけましておめでとうございます」は間違い。

と主張される人が多数のようです。

・「新年」と「あけまして」の意が重複するからという見方
・「あけるのは新年ではない」という見方
 (梅雨明け、連休明け、夜勤明け等からも「あける」のは新年ではなく旧年)

その他諸説あるようですが、上の2つ(特に重複)の理由から「新年あけましておめでとう」は
単に「あけましておめでとう」にするか「新年おめでとう」にするのが無難という論調のようです。

本来間違った使い方でも、それが圧倒的多数の場合、間違った使い方が市民権を得て定着してしまう
こともあるから、日本語って難しいですね。
現に「新年あけましておめでとう」も間違いではないと主張される方も少なくありません。

「1月1日元旦」

1月1日元旦 1月元旦

これもよく指摘される年賀状のNG。典型的な「重複」。
これは、諸説ある「新年あけましておめでとう」と異なり、完全な誤用です。

元旦 = 元日の朝(「旦」は「朝・夜明け」の意)

馬から落馬する、後で後悔する、一番最初などといった表現に代表される二重表現、重複表現。
正式には重言(じゅうげん・じゅうごん)と呼ばれ、本来誤用でありながら日常に溶け込んでいます。

「賀詞(がし)の重複と使うべき相手」

賀詞は、大きく分けて2つ。
漢字のみで構成された賀詞(1文字、2文字、4文字)と、文章としての賀詞。

漢字1文字の賀詞

「寿」「福」「賀」「春」など

◆漢字2文字の賀詞

「賀正」「賀春」「迎春」「新春」「頌春(しょうしゅん)」など

◆漢字4文字の賀詞

「謹賀新年」「恭賀新春」「新春来福」など

◆文章としての賀詞

「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」
「新春のお慶びを申し上げます」など

原則として、1文字、2文字の賀詞は、4文字の賀詞を略したものになり、上司や先輩等、
目上の人に使ってはいけないとされています。

1文字や2文字の賀詞のみでは「敬意」を含まないというのがその理由。こんなイメージです。

「寿」=「めでたい!」⇒ 上司「何が?」
「新春」=「新しい春です!」⇒ 上司「だから?」

上司に「あけおめ」「ことよろ」とまでは言わないまでも、↑は、やってしまってませんか?

また、賀詞の重複がNGであることは言うまでもありませんね。
漢字の賀詞と文章の賀詞の組み合わせも、もちろん重複(NG)となります。

「賀正」等が予め印刷されている年賀状に、「あけましておめでとうございます」と手書き。

「句点・読点」

年賀状には句読点をつけないというのが、正式で改まった形とされています。

その昔、日本語には句読点が存在せず、教育の普及に伴い誰でも文字を読めるよう区切り・
切れ目(句読点)が付けられるようになりました。

年賀状に限らず、慶事の挨拶状や表彰状などにおいては「喜ばしいことは区切りなく続いた方が良い」
という意味合いから、句読点を用いない方が好ましいとされるようになったようです。

「A Happy New Year」

英語を習いたての中学生の頃、乱用した記憶のあるこのフレーズ。

改めて「A happy new year!」をそのまま訳すと「楽しい新年!」(おめでとうの意がない名詞)。

相手に向かって「楽しい新年!」では日本語としておかしいですね。
卒業!入学!誕生日!結婚!って「名詞だけ」叫ばれても、相手は返答に困ります。

ですので、年賀状における「新年おめでとう!」は「Happy new year!」が正解。
不定冠詞の「a」はいりません。

なお、「A Happy New Year」は、
「I wish you a happy new year.」「A happy new year to you.」を短くした表現。

年が明ける前(年内)に使えば「よいお年を」的な意味となります。
クリスマスでの定番表現「Merry Christmas and a happy new year」(メリークリスマス。
そしてよいお年を)が独り歩きしてしまった結果かもしれませんね。

ボールペンで年賀状を書くのはNG!?

「ボールペンで年賀状を書くのは良くない。」とされているのは、新年の祝い事の場合ボールペンで書く細い字より、毛筆で書いたような太く力強い字の方が良いとされているためです。

またボールペンだと、事務的な印象を与えてしまう可能性があることもその理由のひとつです。

そのため印象が最も良いのは筆で書かれた年賀状とされています。次いで筆ペンや油性のフェルトペン、ボールペン、印字の順番となります。

尚、パソコンで年賀状を作成する場合や、デザインと共に挨拶文が印字されているタイプの年賀状の場合は、そのまま送ってしまうのではなく、送る相手に対しての手書きの一言メッセージを添えましょう。
その際にもボールペンではなく毛筆や筆ペンを使用する方が、相手に対する思いやりが文字を通して伝わります。

「去年(忌み言葉)」

去年の「去」は忌み言葉であるため、年賀状では昨年・旧年と表記する。
と、これは有名な話ですね。

また、「枯れる」「衰える」「破れる」「失う」「倒れる」「滅びる」などは使いません。
といった注意書きもよく見受けられますが、よほどの悪意がない限り、これらの言葉は普通
年賀状にはでてきません、ね。

では、以下の漢字はどうでしょうか?
年賀状に限った忌み言葉ではありませんが、
文中にさりげなく混ざっていてもおかしくない漢字たちです。

「無」「別」「帰」「終」「切」「忙」

豆知識!お年玉付年賀はがきの初代賞品は?

お年玉付年賀はがきは昭和24年(1949年)12月から発行されました。

特等:ミシン
1等:純毛洋服地
2等:学童用グローブ
3等:学童用こうもり傘‥‥
この時代の庶民の夢のひとつに、ホームメイドで洋服をつくれる家庭がありました。収入に比べ、既製服が高いということなのかもしれません。また、視線が子供に向けられているのも、ベビーブームの反映と考えられます。

平成26年(2014年)から1等の賞品が現金になっているのは、個人の好みが多様化している世相を反映しているといえそうです。

画期的アイデアから生まれる。

今では、官製の年賀はがきといえば当たり前になっているお年玉くじ。この制度が始まるのは、1949(昭和24)年です。というより、それ以前は、通常の官製はがきを年賀状として使っていただけで、官製の年賀専用はがきというものが誕生するのが、このお年玉くじ付きはがきからなのです。
そして、これはあまり知られていないことですが、このお年玉くじ付きという発想は、官ではなく、民からでたもの。京都在住の全くの民間人、林正治氏(当時42歳)が、「年賀状が戦前のように復活すれば、お年玉はがきのポスターお互いの消息もわかり、うちひしがれた気分から立ち直るきっかけともなる」と考え、このアイデアを思いつきます。<年賀状に賞品の当たるくじをつける。> <料金には寄付金を付加し社会福祉に役立てる。>林氏は、そのアイデアをもとに、自ら見本のはがきや宣伝用のポスターまでつくり、郵政省に持ち込みます。
郵政省の会議では「国民が困窮している時代に、送った相手に賞品が当たるなどと、のんびりしたことを言っていられる状態ではない」との反論もありましたが、紆余曲折を経た後、採用が決定。世界にも類を見ない制度が実現するのです。

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