東北の郷土料理

“和風ハーブ”が香る仙台名物「せり鍋」

宮城県は、春の七草のひとつである“せり”の一大産地。
お雑煮に使われることもあって、この時期によく食べられる美味しい葉物のひとつ。
独特の香りがする和風ハーブというか。

仙台市に隣接する名取市は、“仙台せり”の圧倒的なシェアがある地域。
歴史も古く、江戸時代の1770年には栽培の普及がはじまったそうだ。

新鮮な”仙台せり”と鴨肉or鶏肉というシンプルな絶品鍋がじわじわ人気で、冬に『せり鍋』を提供するお店が増えている。

名称

和名は、まるで競い合う(競り)ように群生していることに由来する。

利用

東洋では2000年ほど前から食用に利用されてきているが、西洋では食べる習慣はない。独特の香りを持ち、日本では春先の若い茎や根をおひたしや七草粥とする。宮城県仙台市周辺では鍋の具材に葉から根まで使われる。また、秋田県の代表的郷土料理の一つであるきりたんぽ鍋の具材としても欠かせない。

野菜としての旬は3月から4月までであるが、春の七草のひとつであるため1月ごろであればスーパーマーケット等で束にして売られる。自生品が出回ることもあるが、最近では養液栽培も盛んである。

セリの香り成分には、人間の体温を上げて発汗作用を促す効果があり、風邪による冷えなどに有効とされる。また、栄養成分にβ-カロテン、ビタミンB2・C、カルシウム、鉄分などの栄養素を主に含み、胃や肝機能を整えたり、血液中の老廃物やコレステロールを排出して浄化する効果が高い食材といわれる。

野草としての性質が強く種子の発芽率が低いため、計画的な生産には発芽率の改善が不可欠である。産地にもよるが、栽培ものと野生のものに、比較的差が少ない種である。観賞用の斑入りの品種もある。なお野生のものを食べる場合は肝蛭の感染に注意が必要である。対策としては良く洗うことが挙げられる。

食用菊

「主食はお花です」。…どこかのアイドルなら許されるセリフだろうか。筆者は東北出身で、秋になるとガチで主食が花になることがある。野菜ならともかく、花は普通飾るもの。積極的に花を食べたいという人はいないだろう。

ところが筆者の出身地方では、菊の花を食用として食べるのが当たりまえだ。フツーに、ほんとうにフツーに食べる。家庭菜園でとれすぎた菊のおひたしだけで主食になる勢いなのだ。

全国的でないと知ったときは驚いたが、いったい食用菊はどこで食べられているのかを調べてみた。

菊の花むしりは東北の家庭では定番の下ごしらえ

菊の花を食べるというと、刺身のツマにそえられた小さな菊を思い浮かべる人もいるだろう。通称「刺身のタンポポ」などと呼ばれるが、あれもれっきとした食用菊である。ただし、刺身のツマは「小菊」で、通常の食用菊はもっと大輪だ。

菊は中国などで漢方薬に使われるが、日本国内で野菜として食べるのは主に東北地方。山形県、青森県、新潟の中越・下越地方に多い。

もっとも代表的なのが黄色い「安房宮(あぼうきゅう)」とよばれる品種だろう。大きくて香りの強い大輪菊で、名前の由来は「美女が大勢住んでいた秦の始皇帝の後宮」なのだとか。

もうひとつ有名なのが、薄紫色の「延命楽(えんめいらく)」。安房宮よりやや小ぶりで下向きに咲き、シャキシャキとした歯触りが特徴の品種だ。

食用菊はゆでて食べるのが基本なので、根本にある「がく」の部分から花びらをむしりとるのが下ごしらえ。新聞紙をしいた上は花びらの洪水になる。東北の台所ではよくある光景だ。

名前に負けない栄養素

そもそも漢方薬として使われ、旧暦9月9日の重用の節句では不老長寿を願って愛でられる菊。解毒作用があり、各種ビタミンも豊富! 「延命楽」という名前に負けない高い効能を誇っている。

菊は食べることで解毒物質「グルタチオン」の体内生産を高めることが発見されており、そのほか発ガンの抑制・コレステロール低下・中性脂肪値の低下といった研究成果も発表されている。

色素が豊富なのでβカロテンや、ビタミンC・E、葉酸などのビタミンB群も多く含んでいる。香りがよく芳香成分が多いのも見逃せない。アンチエイジング・デトックス・リラックスといいことづくめなのだ。

おすすめはおひたしや天ぷら

もしスーパーに菊の花が売っていたら、普段料理なんてまったくしない人でも簡単におひたしを作ることができる。お湯さえ沸かせば幼稚園児が作ることもできるだろう(ヤケドには注意)。

花びらをむしり取り、少量の酢をいれた熱湯でサッと数秒ゆでるだけだ。流水でさまして水気をよく絞り、しょう油やポン酢でいただく。食べ慣れないと菊の花の香りが鼻につくかもしれないが、なれるとクセになる香りである。

天ぷらも色がきれいなのでおすすめだ。おひたしのシャキシャキした歯ごたえと違い、揚げるとサクサクの衣にしっとりした花びらの食感を楽しめる。

芋煮会

なんとなく話すw

画像

  1. セリ鍋全体
  2. セリ鍋の材料写真
  3. 菊の料理写真
  4. 菊の食材
  5. 芋煮会
  6. 日本一の芋煮会

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