キャッシュレス

消費増税にあわせ、10月1日より経済産業省主導の「キャッシュレス・ポイント還元事業」が始まります。

同事業は、中小店舗でキャッシュレス決済すると、決済額の最大5%を消費者にポイント還元するというもの。期間は来年6月までの9か月間で、還元率は中小店舗が5%、フランチャイズ傘下の大手コンビニチェーンや飲食チェーンは2%。Amazonや楽天などインターネット上で展開する個人ECも還元対象となります。

なお、大手スーパーなどの大規模事業者は対象外。対象店舗は独自マーク(写真=下)が目印となるほか、経産省が提供するアプリ(iOS / Android)からも確認できます。

キャッシュレスとは現金以外の方法で支払うこと

キャッシュレスといっても、クレジットカード、交通系ICカード、流通系ICカード、タッチ型決済、QRコード決済というように、決済手段は多岐にわたります。

海外では、近距離無線通信規格の「NFC」を搭載したクレジットカードが広まっており、決済端末にかざすだけで支払いが完了するタッチ決済が主流となってきています。

キャッシュレスは、端的に言えば「お金を支払うときに現金以外の方法を使う」こと。クレジットカードで代金を支払う、交通系ICカードで電車に乗る、さらには税金や各種保険代を銀行口座からの引き落としにしている場合もキャッシュレスによる決済になります。私たちの生活には、以前からキャッシュレスによる決済方法が存在し、身近なところで活用されていることが分かります。

2018年4月、経済産業省は2025年までに紙幣・硬貨を使用しないキャッシュレス決済を40%まで引き上げる「キャッシュレス・ビジョン」を策定しました。また、訪日外国人旅行客(インバウンド)対策として、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック開催時までに、外国人が訪れる主要な施設・観光スポットにおいて100%のクレジットカード決済対応を目指すことも公表しています。

キャッシュレスは3種類に分けられる

キャッシュレスのしくみは、いたってシンプルです。まず、支払いが発生するタイミングで、キャッシュレスは「前払い」「即時払い」「後払い」の3種類に分けられます。

前払いとは、いわゆるプリペイド方式のこと。Suicaやnanacoのように、あらかじめ金額をチャージする電子マネーが代表格です。即時払いは、デビットカードのように支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされるもの。後払いは、クレジットカードのように後日請求される支払い方法です。

キャッシュレス支払いの方法 イメージ

支払いは、基本的にカードやスマートフォンに記録された情報を、専用端末で読み取ることで決済が完了します。読み取りに関しては、カードをカードリーダーなどで直接読み込む「接触型」、端末に直接ふれなくてもカードやスマートフォンを近づけるだけで近距離無線によって読み取る「非接触型」の、どちらかの手段に分かれます。

また、より利便性の高いキャッシュレスを普及させるべく、LINE Pay、楽天ペイ、Origami、PayPay(ペイペイ)、メルペイに代表される「コード読み取り型」の存在感も増しています。コード読み取り型は、店頭に置かれたQRコードをスマートフォンの専用アプリで読み取ったり、あるいはスマートフォンの専用アプリでQRコードやバーコードを表示させて店舗のPOS端末で読み取ったりする方式です。これらも各サービスによって前払い、即時払い、後払いに分かれます。

定番のクレジットカード、台頭するQRコード決済

現在のキャッシュレス決済事情は、どのようになっているのでしょうか。「キャッシュレス決済に関する調査」のアンケート結果(2019年4月、株式会社マクロミル調べ、全国の20~69歳の男女1,000人を対象)から、キャッシュレス決済事情について確認していきましょう。

「普段の支払い方法」からは、現在も現金を使用する人が97.3%と圧倒的に多いことが分かります。その後には、クレジットカード(75.1%)、銀行振り込み・引き落とし(37.8%)、交通系ICカード(36.7%)、流通系ICカード(34.3%)といった、キャッシュレス決済が続いています。

注目したいのは、スマートフォンによる支払いを行う人が19.4%いること。クレジットカードや交通系ICカード、流通系ICカードなどと紐付ける「タッチ型決済」と「QRコード決済」が、短期間で台頭していることを示唆しています。

普段の支払い方法 イメージ

電子マネーの還元一覧

上限額は各事業者によって異なります。また、各事業者が独自に展開する還元キャンペーンは別途上乗せされます。

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▲交通系ICカードの場合、WEBサイトからの事前登録が必要。還元の上限額はサービスによって異なります。SuicaはJREポイントで還元。PASMOの場合、指定された場所へ行き、チャージする必要があります。

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▲LINE PayとOrigami Payは決済後に即還元。PayPayは翌月20日前後に還元されます。交通系ICカードと異なり、事前の申し込みは不要です。これとは別に、各電子マネー事業者独自の還元キャンペーンも還元率に加算されます。

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▲メルペイ、au Pay、楽天Payなども事前準備は不要。上限やポイント付与のタイミングは異なります。

クレジットカードでの還元率

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キャッシュレスが進むと必要がなくなるもの。

日本の現金大国を支えてきたのは、全国に張り巡らされたATM(現金自動預払い機)網。現金を手軽に引き出せる利便性が好まれてきた。だが、超低金利で経営が悪化する銀行には、コスト高のATMを削減する動きが進む。キャッシュレスの流れはこれを加速させるのか。

運営コスト「2兆円」の重さ

9月22日、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は店舗外に設置するATMの相互開放を始めた。対象は計2818カ所で、重複する600~700カ所のATMを廃止し、両行で年間約40億円の経費を削減する。メガバンクのATM共同化は初めてで、注目を集める。

 ATMは、銀行窓口手続きを効率化するため1970年代に導入された。バブル期を経て、繁華街などへ多数設置されている。

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