盆踊り

民俗芸能調査からピックアップすると、伝統系の踊りだけで全国に1000以上があります。

徳島阿波踊り123万人 高円寺阿波踊り100万人以上 郡上踊り20万人 おわら風の盆 20万人など、多くの観客を集める盆踊りがあります。河内音頭、江州音頭が盛んな関西圏は、数え切れないほどの盆踊りが開催されます。

相当数の日本人が盆踊りを楽しんでいることがわかります。

現代系の盆踊りを入れると、確たるデータがなくカウントができませんが、全国の都道府県、やっていないところがないことだけは確かです。

日本以外でも、3万人を集めるマレーシア クアラルンプールの盆踊りや、日系起源のハワイ、アメリカ本土、ブラジル、アルゼンチンの盆踊りがあります。

日本三大盆踊り

阿波おどり

阿波踊り(あわおどり)は、阿波国(現・徳島県)を発祥とする盆踊り。

明治5年12月3日が明治6年1月1日に改暦されてからお盆の開催時期が動揺し、盆踊り(阿波踊り)の開催日も旧暦・新暦・月遅れ・週末開催・任意の日など、お盆との関連が薄まって様々な日程で開催されるようになった。

現在は、阿波国以外にも伝播し、東京都などでも大規模に開催されるようになった。日本三大盆踊りや四国三大祭りの代表的な存在であり、約400年の歴史を持つ日本の伝統芸能のひとつである「徳島市阿波おどり」(月遅れの8月12日 – 15日に開催)が踊り子や観客数において国内最大規模である。

なお、同じ四国の高知県高知市「よさこい祭り」が、伝播した北海道札幌市において「YOSAKOIソーラン祭り」として自由に発展し、「YOSAKOI」として全国・世界に広がっており、阿波踊りも全国・世界展開を企図している。

西馬音内の盆踊り(にしもないのぼんおどり)

西馬音内(にしもない)の盆踊とは秋田県雄勝郡羽後町西馬音内で行われる盆踊りである。毎年8月16日から18日まで西馬音内本町通りにおいて行われる。毛馬内の盆踊、一日市の盆踊と合わせて秋田県三大盆踊りと称される。1981年1月21日に重要無形民俗文化財に指定される。

郡上おどり

郡上おどり(ぐじょうおどり)は、岐阜県郡上市八幡町(旧・郡上郡八幡町、通称「郡上八幡」)で開催される伝統的な盆踊りである。日本三大盆踊り、三大民謡(郡上節)に数えられる。

名古屋(郡上おどり in 円頓寺)
毎年9月に、愛知県名古屋市西区那古野の円頓寺本町商店街にて「えんじょい祭」として開催されていた。主催者は円楽会で2010年から開催されていた。

しかし、2018年11月22日に主催者円楽会代表が急逝、2019年2月13日には円楽会の解散が発表され、第8回まで続いた「えんじょい祭」は幕を閉じることとなった。

京都(郡上おどり in 京都)
毎年6月に京都府京都市中京区の京都市役所前広場にて開催される。

東京(郡上おどり in 青山)
毎年6月に、東京都港区南青山の寺院「梅窓院」の境内で開催される。同寺院が郡上藩主・青山氏の菩提寺であったことに由来する。

何のために踊る?

お盆は仏教行事が原点ですが、先祖供養、飾りなど実際には日本古来の民族風習が色濃い行事です。古い盆踊りの歌詞は結構えげつないものが多かったようです。大人は普段言えないことを歌に託して憂さを晴らし、若い男女は歌と踊りで恋の駆け引きをし、子供は無邪気に音頭を楽しむという、そんな年に1度の機会だったのでしょう。

様々な盆踊りがある理由

盆踊りは、室町時代にはじまります。
室町の踊りは、「派手」。人を驚かす趣向でした。
江戸時代は、「素朴で若い男女が楽しむ」。村々盆踊りが浸透します。
明治時代、炭坑節に代表される、産業関連の盆踊りが生まれます。
大正から昭和初期は、日本文化の復興期。東京音頭に代表される、新しい踊り曲が作曲されはじめました。

また、日系移住により、ハワイ、アメリカ、ブラジルなどでも、盆踊りが踊られるようになります。

第二次世界大戦後の昭和平成は、河内音頭のようにエレキギターを取り入れる、民謡レコード、演歌にあわせて踊る、アニメ番組に関連した音頭など、様々なものが創作されました。
現在でも、毎年新しい踊りが作られ、新イベントが企画されています。

大きな特徴は、この室町から平成時代、それぞれに原点をもつ盆踊りが、現在も併存していることにあります。伝統維持の型だけにおさまりません。
これが、様々な盆踊りがある理由です。

盆踊りの種類

前項のような、経緯を経て、大きく括ると、伝統系(作曲者・振り付け者不明)と現代系(作曲者が明瞭)に区分けられますが、その中でも違うパターンがあります。

1.伝統系盆踊り

①伝承系盆踊り

江戸時代以前から踊られていて、現在も、特定地域で伝承されているもの。

例: 郡上踊り(ぐじょうおどり・岐阜県郡上市八幡町)、西馬音内盆踊りにしもない・秋田県羽後町)など多数

②伝統進化系盆踊り

伝統に根ざしながらも、近代の変化を取り入れて進化したもの。元地域から全国に広がっている。

例 : 河内音頭(かわちおんど・大阪北部)、阿波踊り(あわおどり:徳島県)など

③民謡踊り

元々地域の民謡だったものが、昭和期の保存活動の中で、変遷、整理洗練し、全国区になったもの。

例 : 炭坑節(たんこうぶし:福岡県)、相馬盆唄(そうまぼんうた:福島県相馬市) など

2.現代系盆踊り

①新民謡

大正時代の新民謡運動を契機に、地域の名物をおりこんで作曲されたもの。

例 :東京音頭など

②歌謡舞踊・新舞踊

歌謡曲や演歌、もしくは昭和中期以降に作曲された民謡調音楽にあわせて踊るもの。

例 : きよしのズンドコ節 など

③アニメ系盆踊り

オバQ音頭から始まった、アニメ番組とタイアップした幼児向けの盆踊り。

例:ドラえもん音頭 ・ クックロビン音頭(パタリロ) など

④Jpop系の盆踊り

Jpop、広く言えば、演歌や歌謡曲以外の音楽にあわせて踊るもの

例: ダンシングヒーロー ・恋するフォーチュンクッキーなど

盆踊りの由来

盆踊りの歴史は、平安時代までさかのぼります。平安時代に踊られていた「念仏踊り」が盆踊りの由来と言われています。念仏踊りとは、自分で念仏を唱えながら、太鼓や鐘などを打ち鳴らしながら踊るスタイルです。

それが時代の流れと共に少しずつ変化し、念仏を唱える人と踊る人がそれぞれのパートに分かれている「踊念仏(おどりねんぶつ)」へ。そして、お盆と結びつき、今のような盆踊りのスタイルが完成したのだそうです。

セクシュアリティ研究の立場からの様々な見解

踊り念仏は、鎌倉時代には一遍上人が全国に広めたが、一遍や同行の尼僧らは念仏で救済される喜びに衣服もはだけ激しく踊り狂い、法悦境へと庶民を巻き込んで大ブームを引き起こした。

それ以降は、宗教性よりも芸能に重点が置かれる念仏踊りが生み出され、人々はさらに華やかな衣装や、振り付け、道具、音楽などを競うようになった。室町時代の初めには、太鼓などをたたいて踊るようになったといわれている。現在も、初盆の供養を目的の盆踊りも地域によっては催されている

太鼓と「口説き」と呼ばれる唄に合わせて踊る。口説きは、地区の伝統でもある。初盆の家を各戸を回って踊る所もある。昔は旧暦の7月15日に行われていた。ゆえに、盆踊りはいつも満月であった。

鎌倉時代以降、経済力や自治力を得た民衆により新奇な趣向が次々に考案され、江戸時代初頭には絶頂を極めることになる。

江戸では7月に始まり連日踊り明かしながら10月にまで続いた

次第に盆踊りは性の解放のエネルギーと結びついていく。日本では性は神聖なものとされ、神社の祭礼を始めとし、念仏講、御詠歌講など世俗的宗教行事の中心に非日常的な聖なる性があるべきと考えられるようになり、盆踊りは性の開放エネルギーを原動力に性的色彩を帯びるようになる。

明治時代にはしばしば風紀を乱すとして警察の取締りの対象となった。

盆踊りは未婚の男女の出会いの場にとどまらず、既婚者らの一時的な肉体関係をもつきっかけの場をも提供していた。ざこ寝という、男女が一堂に泊まり込み乱交を行う風習も起こり、盆踊りとも結びつき広まり、ざこ寝堂はほとんど全国の農村には存在した。これは昭和時代に至っても続いていた。

進化する盆踊り

スリラー盆踊り

最近では、2010年から名古屋で開催されている「スリラー盆踊り」が東京に伝わって催されるなど、新しいスタイルの盆踊りも注目されている。

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