熱中症

近年では「熱中症」という言葉に違和感を覚える方は少ないと思いますが、かつて「こんな炎天下で遊んでたら“日射病”になるよ!」と、口癖のように母親から注意された記憶がある方も多いのではないでしょうか。

熱中症という言葉が一般的に使われ始めたのは1995年頃と言われており、簡単に言えば「熱中症は総称」「日射病は特定の症状」を指します。

他にも似た言葉として「熱射病」があるわけですが、この、熱中症と熱射病と日射病の違いを正しく説明するのは案外難しいものです。

改めて、熱中症・熱射病・日射病の違いや、その簡単な予防方法や実際にかかってしまった時の対処法・応急処置などを含め、熱中症に対する最低限知っておきたい雑学的な内容をまとめました。

なお、緊急時は必ず医師の判断を仰ぐようにしてください。

「熱中症」は総称 「熱射病・日射病」は特定の病状

まず、熱中症とは屋外・屋内を問わず高温や多湿等の環境下で身体が適応障害を起こした状態の総称のこと。そして熱中症は、その症状の度合により以下のように分類されます。

  • 熱失神(I度、軽症)
    熱失神 皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こります。
  • 熱痙攣(I度、軽症)
    重度の筋肉のけいれんで、非常に暑い中での長時間の運動、大量発汗、過剰な水分補給が重なった場合に起こります。
  • 熱疲労(II度、中等症)
    熱疲労は、熱中症のいくつかある種類の1つです。 熱疲労は熱けいれんより重症です。 より大量の水分や塩分が失われ、症状も重くなります。 熱疲労は、過度の暑さにさらされ続けた場合には、熱射病へと進行することがあります。
  • 熱射病(III度、重症)
    熱射病は、体温が異常に上がり、多くの器官系に機能障害が起こる、生命を脅かす状態です。 何時間も運動した若い運動選手や、暑い季節に冷房のない屋内で何日も過ごした高齢者などに起こることがあります。 体温は40℃を超え、脳の機能障害が起こります。

ご覧の通り、「熱中症の症状の1つが熱射病」です。

さらに、熱射病において、かつては「熱射病は、高温多湿の作業環境で発症した症状」、「日射病は、太陽光の直射が原因で発症した症状」と使い分けていたようですが、各々の発症メカニズムが同じであることから、近年では「熱射病」に統一されつつあるようです。

熱中症の応急処置1 ~重症者が目の前に!その時どうする?~

連日のニュースが伝えている通り、熱中症は死に至るケースが決して稀ではない症状。万が一の応急処置は心得ておきたいものです。

救急車を呼んだら、単なる夏バテでした。なんてことは避けたいところですが、外傷があるわけでもない熱中症の場合、軽症なのか重症なのか、確実な判断は素人には難しいもの。

これはマズイ!今すぐ救急車!となるか否かの一般的な判断は…

意識がはっきりとしているか否かの見極めが重要と言われています。

会話が成り立たない(呂律が回らない)、自分で飲み物を飲めなかったり、ほとんどこぼしてしまったり等、意識がもうろうとしているようなら、迷わず119番通報です。

救急車が到着するまでの間、以下、出来る限りの応急処置を尽くしてください。ここでは、一般的に言われている応急処置を列挙します(救急車を呼んだ際に指示を仰ぐことも忘れずに)

熱中症の応急処置2 ~一刻を争います。出来ることを直ちに!~

涼しい場所に移動させ、衣服を緩める。
ベルト・ネクタイ・ボタン等、身体を締めつける物は外す。
涼しい場所が近くにない場合はとにかく日陰を作り、うちわ等であおぐ。

身体を冷やす。
冷やすポイントは「首の前の部分(前頚部)」「脇の下」「足の付け根」の3ヵ所(血流の緩やかな太い静脈が体表付近を通っている箇所)。
保冷剤等がなければ、冷たい缶ジュースやペットボトルを代用。ただし直接身体に当てると冷えすぎるため、ハンカチ・タオル等で包んで使うようにする。

水(スポーツドリンクがあれば尚可)を適度に飲ませる。
冷たいものを一気に飲ませ過ぎると胃痙攣を起こす可能性もあるので要注意。
水だけを大量に飲みすぎると体内の塩分濃度が薄まる他、尿としても水分が排出され、脱水症状を引き起こす可能性がある。
塩分の補給には味噌汁やスープなど塩気の感じられる飲料が適していると言われています。

【 補 足 】熱中症と思われる相手が、「汗をかいていない」また「体温が高くない」場合でも熱中症の可能性はあります。
身体が脱水状態であれば、汗をかくことができないためです。
また、自覚症状で熱中症に気付ける人はまずいないと言われています。
自ら「おかしい」と感じた時には既に発症し意識がもうろうとしているケースが多いようです。つまりは、周囲がいかに早く異変に気付けるかが重要となります。

この通り、熱中症は、予防・処置ともに「水分」「塩分」「適度な休憩」が必須と言えます。

そして、一般的に、喉の渇きを自覚した時というのは、身体が早急に水分を要求している状態にあると言われていますので、高温多湿が続く時期や急激な気温上昇が見込まれる時期は、水分と適度な塩分補給を常に心掛けましょう。

高齢者と乳幼児は熱中症弱者

当たり前のことですが、乳幼児は意思表示できません。自ら事態を解消することも、当然できません。誰もが分かっていることながら、車内で待たされていた乳幼児が亡くなる事故が後を絶ちません。

<具体的事例>
エアコンつけてるから大丈夫!
⇒子どもが誤ってエアコンを切ってしまう可能性。絶対ない?
⇒バッテリー上がっても大丈夫?
ほんの5分程度だから大丈夫!
⇒知り合いと出くわし、つい立ち話。真夏の車内は数分間で灼熱地獄と化しますが、大丈夫?
⇒あなたの身にもし何かあっても、大丈夫?

そして高齢者。意外に見落としがちな、その特徴。

高齢者は、暑さそのものを感じづらく、また汗をかきづらい体質です。

結果として、暑さへの自覚がない状態のまま熱中症を発症してしまうケースが多いと言われています。

こうしたケースに対しては、日頃から温度計・湿度計を見える場所に備え付け、約束事を決めておく等、体感温度として感じ取れない「暑さ」を視覚や習慣で理解させることが、有効な予防方法と言えそうです。

<具体的事例>
暑さを感じない身体。想像してみて下さい。今、室内は35度に達しています。でも、あなたは暑いと感じていません。
そして、同居の家族(普通に暑さを感じる人)が外出します。
その時あなたに向かって「ちゃんとエアコンつけなよ!」と言ったとします。
もう一度言います。今、あなたは暑いと感じていません。
それでも家族の指示に従って「高い電気代のかかるエアコン」つけますか?

ということです。

改めて、高齢者と同居されている方は、「暑さを視覚や習慣で理解させること」の重要性をぜひ共有してほしいと思います。

熱中症対策で売れているモノ。

  1. 冷感タオル
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