花火

日本三大花火

江戸時代では、「水戸の花火(水戸藩)」「市川の花火(甲府藩)」「吉田の花火(三河吉田藩)」を日本三大花火大会と称していたとされていますが、近年の日本三大花火大会と言えば、以下の3大会となっています。

  • 全国花火競技大会(大曲の花火) 秋田県大仙市
  • 土浦全国花火競技大会 茨城県土浦市
  • 長岡まつり大花火大会 新潟県長岡市

なお、「日本三大競技花火大会」と言った場合は、「長岡まつり大花火大会」に代わり「伊勢神宮奉納全国花火大会(三重県伊勢市)」がエントリー。

いずれにせよ、数ある全国花火競技大会と銘打った花火大会の中でも、単に「全国花火競技大会」と言えば「大曲の花火」を指し、規模・権威ともに「大曲の花火」が日本最大の花火大会と言われています。
また、大曲と土浦の全国花火競技大会には、内閣総理大臣賞が用意されており、2万発前後の花火が文字通り「競うように」夜空を彩ります。
ちなみに土浦は10月開催。基本、じっと上を見上げているだけの花火見物では結構寒い(筆者も体験済)。花火見物に防寒具が必要という珍しい大会

人気の花火大会

1位 大曲(おおまがり)の花火<秋田県大仙(だいせん)市>

100年以上の歴史を誇り、毎年70万人以上の観客を集めるという「大曲の花火」が1位。
全国の花火師が集まって技を競い合う全国花火競技大会でもあり、優秀な花火師には内閣総理大臣賞や経済産業大臣賞などが贈られます。大曲の花火は全国で唯一、昼花火の競技が開催される珍しい花火大会でもあります。
2019年の大会テーマは「平生凛々」。プログラムの後半、「花火ミュージカル・令和祝祭」と題された2,000発以上打ちあがる大会提供花火にも注目が集まります。平成のヒット曲や俳優のせりふを交えた、ドラマ仕立てのものだそうです。
本年度の開催日時:2019年8月31日(土) 昼花火17:15~、夜花火18:50~
会場:大仙市大曲 雄物川河畔 JR大曲駅から徒歩で約30分

2位 長岡まつり大花火大会<新潟県長岡市>

1,488名の命が奪われたという昭和20年長岡空襲。その翌年、復興を願って始まったのが長岡復興祭であり、花火大会の開かれる長岡まつりの前身です。
それから70年以上にわたり開催され続け、全国から観覧者が訪れる日本三大花火大会の1つとなりました。
ナイアガラ超大型スターマイン、ミュージック付スターマイン、正三尺玉&ナイアガラといった名物花火の予定が記された2019年のプログラムも公開されており、復興祈願花火「フェニックス」(新潟県中越大震災に伴う復興祈願花火)は、15周年記念Ver.となるようです。
本年度の開催日時:2019年8月2日(金)、8月3日(土) 19:20~21:15
*8月1日は長岡まつり平和祭あり
会場:新潟県長岡市長生橋下流信濃川河川敷 JR長岡駅から徒歩で約30分

3位 ハウステンボス花火大会<長崎県佐世保市>

州最大規模の花火が繰り広げられる、ハウステンボスの花火大会。ハウステンボスでは1年を通して花火が楽しめますが、今夏の花火の注目は、「ジブリの名曲に合わせて打ちあがるスペシャル花火」と「九州一花火大会」。
ハウステンボス内で開催される「鈴木敏夫とジブリ展」に合わせ、ジブリの名曲に合わせて打ち上げるスペシャル花火が日本初開催されます。
「九州一花火大会」では、世界花火師競技会の決勝戦が開かれます。打上総数は22,000発。世界一の花火師を決定します。
本年度の開催日:ジブリの名曲に合わせて打ちあがるスペシャル花火は2019年7月13日(土)
真夏のスペシャル花火は2019年8月10日(土)
九州一花火大会は2019年9月21日(土)
会場:ハウステンボス JRハウステンボス駅より徒歩で約5分

4位 足利花火大会<栃木県足利市>

渡良瀬川の河川敷で開催される「足利花火大会」。2019年で105回目になるという、歴史のある花火大会です。
2018年に阪急交通社では、桐生八木節(きりゅうやぎぶし)まつりと足利花火大会をセットにしたツアーを企画。桐生八木節まつりではブルーインパルスが展示飛行するなどで人気を集めました。
足利花火大会のフィナーレには、総延長800メートルもある「大ナイアガラ」と「ワイドスターマイン」の競演が楽しめるそうです
本年度の開催日:2019年8月3日(土) 19:00~20:45
会場:田中橋下流渡良瀬運動公園及び河川敷 JR両毛線足利駅より徒歩で約5分

5位 勝毎(かちまい)花火大会<北海道帯広市>

今年で創刊100年となる十勝毎日新聞を発行する、十勝毎日新聞社主催の花火大会です。
北海道で最初の花火大会として1929年に第1回が開催された勝毎花火。近年は360°全方位カメラを使ったVR生中継など面白い企画も実施。今年は、十勝毎日新聞創刊100年記念プログラムが行われ、初めての演出方法で花火大会を盛り上げます。
フィナーレの錦冠(にしきかむろ・花開いた後、下にゆっくり垂れる花火)の連発は勝毎花火の代名詞とも言われ、見事な光景を夜空に映し出します。
本年度の開催日時:2019年8月13日(火)19:30~21:00
会場:帯広市・十勝川河川敷特設会場(十勝大橋下流400m付近) JR帯広駅から徒歩で約30分

6位以降

6位 ぎおん柏崎まつり海の大花火大会<新潟県柏崎市>
7位 関門海峡花火大会<山口県下関市、 福岡県北九州市>
8位 天神祭 神賑行事「奉納花火」<大阪府大阪市>
9位 びわ湖大花火大会<滋賀県大津市>
10位 青森花火大会<青森県青森市>

花火の価格

打上花火の値段は、公益社団法人日本煙火協会により相場が定められているよう

  • 3号玉 70m 5,000円
  • 4号玉 110m 10,000円
  • 5号玉 150m 15,000円
  • 7号玉 200m 30,000円
  • 10号玉 280m 100,000円

7号玉になると3万円~、10号玉(尺玉)で10万円~となるが、開花すると450mにもなる20号玉(2尺玉)となると80万円程度と一気に値段が跳ね上がる。

花火の大きさについて

大きさは、尺貫法に基づき「寸・尺」で表されている日本の花火(1尺=10寸で1寸は約3cm)ですが、現在は「号」が併用され、3寸=3号、4寸=4号・・・10寸(1尺)=10号、20寸(2尺)=20号のように使用されています。

打上花火の中では比較的小さな3号玉でも、その到達高度は120m前後(30階建ての高層ビル相当)に及びます。10号玉(いわゆる尺玉)になると東京タワー(333m)並み、30号玉(三尺玉)に至ってはスカイツリー(634m)に匹敵する高さまで到達すると言われています。

なお、花火大会で使用できる花火の大きさは都道府県ごとに定められた「保安距離」(観客や付近の建物への影響を勘案した安全距離)によって決められています。

「たまや」「かぎや」って何?

この「たまや」と「かぎや」。江戸時代に活躍した二大花火師、その名の通り「玉屋」と「鍵屋」に由来しています。

あまりにも有名で日本三大花火大会に間違われることの多い、隅田川花火大会。その原型である「両国の川開き大会」が行われた享保18年(1733年)に花火師を勤めたのが6代目「鍵屋弥兵衛」。その花火の素晴らしさから江戸中に「鍵屋」の名が知れ渡ります。

その後「鍵屋」の番頭であった7代目静七が分家(のれん分け)し「玉屋市兵衛」を名乗ります。以降「両国の川開き大会」では、上流を「玉屋」、下流を「鍵屋」が担当、二大花火師の競演が実現することになります。この競演に対し観衆が「たまや~、かぎや~」という掛け声を掛け合ったのが、その由来と言われています。

のれん分けした玉屋の人気は、その技術面からも鍵屋を凌ぐ勢いだったようですが、天保14年(1843年)に大火事を起こしてしまったことが原因で、玉屋は江戸を追放されてしまいます。

以上の通り、玉屋は一代限り。まさに花火の如く散った花火師。
一方の鍵屋は今も続く伝統の老舗。2000年に女性当主が15代目鍵屋を襲名、現在も活躍されています。

一代限りの玉屋が、ここまで後世に渡り名を残したのには様々な理由があったようです。

ひとつは花火の技術が勝っていたこと。
もうひとつは、語呂が良いので掛け声を掛けやすかったこと。
そして、江戸っ子気質がそうさせたこと。

こんな狂歌があります。

『橋の上 玉屋玉屋の声ばかり なぜに鍵屋と いわぬ情なし』
これは、実力があったのにたった一代で花火のように消えた「玉屋」への愛情を示したもの。「情」に「錠」をかけており、「鍵屋の声がねぇのもしかたあるめぇ。錠がねぇんで口が開かねぇ」という詠み手の洒落を含んでいます。

※狂歌(きょうか)とは、社会風刺や皮肉、滑稽を盛り込み、五・七・五・七・七の音で構成した諧謔( かいぎゃく )形式の短歌(和歌)。
かいぎゃく【諧謔】面白い気のきいた冗談。しゃれ。ユーモア。

「花火の日」は年に2日ある?

  • 戦後、花火が解禁されたのが、1948年8月1日
  • 墨田区厩橋(うまやばし)で大規模な花火問屋爆発事故が起きたのが、1955年8月1日
  • 世界最大ともいわれる「教祖祭PL(パーフェクトリバティー教団)花火芸術」(大阪府富田林市)の開催日が毎年8月1日

これらを記念、追悼し、1967年に「8月1日が花火の日」に制定されました。

また、前項「たまや・かぎや」で触れた「両国の川開き大会」の開催が旧暦5月28日であったことから、5月28日も花火の日となっています。

花火大会は無料で見れる!

大きな花火大会ともなれば、数千万~億単位もの費用が掛かっているわけですが、「見る側」は基本的に一銭も払っていないわけです。露店で焼きそば買ったり、たこ焼き頬張ったりはしても、花火代ではないですからね。

要するに「タダ見」です。タダであれだけ素晴らしい日本の伝統芸能に触れられる機会というのは、花火大会以外には日常なかなかないと思います。

夏になれば当たり前のように各地で開催される花火大会。お金は払いませんが「創る側・主催する側への敬意」は払いたいものです。

以前、ブラジルで開催されたワールドカップでは、「日本人サポーター」が賞賛されました。試合後にゴミ拾いを行ったその姿勢 に対してです。

あの時、主催国ブラジルのリオデジャネイロ州政府環境局は、「環境意識では日本がチャンピオン」と、駐リオデジャネイロ日本総領事に表彰状を手渡したそうです。

さて、あなたの街の花火大会。終了後のゴミの散らかり具合はいかがでしょうか?

イベント事に限らず、職場でも家庭でも人と関わる場面では「相手の気持ち」を考えた行動を率先して取れる人が、後々評価されます。でも、なかなか出来ないのも現実。今
年の花火大会は、大きめのゴミ袋を持参されてみてはいかがでしょう?

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