サクラの語源は、「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたもの

昔から山の神様が春になると桜に宿り、里に下りてきて田植えが終わるまで滞在していたといわれています。
「さ」は「サの神様」、「くら」は神のおやすみされる御座(みくら)のことで、このふたつの言葉を合わせて「さくら」になったという説があります。
この「サの神様」とは、天照大神よりも前に信仰されていた神様です。

サの神様とは?

「古事記」や「日本書紀」が現れる以前に日本で信仰されていた神様。
その中で最も敬愛を受けていた神は「さがみ(サ神)」と呼ばれていたそうです。
日本語が漢字で表記されるようになる西暦8世紀以前の話ですから、この神様には漢字の名前がありません。でも、音から察しがつくように、この神様の名前は後に漢字で当て字を使われて、多くの日本の地名に関わって行きます。

今の神奈川県周辺にあたるサガミ「相模(日本書紀)」の国。
サド(佐渡)、サヌキ(讃岐)、サツマ(薩摩)に加え、カズサ(上総)、シモウサ(下総)、ワカサ(若狭)、トサ(土佐)も、サ神様に関係したサ行の地名だそうです。

今でも福島県などでは山の神様のことを「サガミ様」、愛知県では「シャチ(=サチ=幸)」と呼ぶとか、神様とサ行のご縁はまだまだ続きます。山の神様に参る時には、しゃがんで合掌するという習慣。今でも山の中の神社では、そうされる方たちがいらっしゃいます。「シャガム」も「サ拝む」なのだそうです。山に住むサ神様は、人間の住む場所からは離れて暮らしていたので、神様の世界と人間の世界の境界がサカイ(境)、そして、境を作る為に置かれたものがサク(柵)。

農業を生活の基盤としていた古代の日本人が、サ神様にすがって豊作を願い、サ神様に山から下りて頂いたのがサツキ(皐月)。この時に田植えが始まります。神事としてサナエ(早苗)を植えるのはサオトメ(五月女)でした。そして、お願い事をする代わりに、サ神様にお供えをしたのですが、その中心にあったのがサケ(酒)。サケにはササゲル(捧げる)という意味が含まれ、サカナ(魚・肴=海の幸・山の幸)も共に捧げられました。そして、サ神様からのオサガリ(お下がり)を待ったのです。田植えの最後に「サノボリ(=さのぼり・さあがり・さなぶり)」という儀式を行う地域が今でもあります。田植えの仕事が終わり、山にサ神様をお返しする儀式です。人々が農作や運命の吉凶を委ねたサ神様は、人の生活や運をサダメ(定め)、サタ(沙汰)やサトシ(諭し)を通じて、時には悪事をサバキ(裁き)ました。和歌森先生は、このように、私たちに残されたサ行の言葉を通じて、古代の日本人の信仰生活を詳らかにしていきます。田植えは農事である以上に、神事でもありました。

最後に、このサ神様との関係が深まるサツキ(皐月)に、美しく咲き誇るのがサクラ(桜)でした。クラは古代日本語で「神霊が依り鎮まる座」という意味を持っていました。サ神様が座る場所がサクラ。ついでですが、それ以外の神様も座る場所がカムクラ(=かまくら)

花見団子の3色の意味は?花より団子!

お花見の時に売っている花見団子の3色の意味ってご存知ですか?

花見団子の3色の意味は、

  • ピンクは桜の花で春
  • 白は雪の色で冬
  • 緑は新緑の色で夏

表しています。

しかし、このなかに秋がありませんよね。
秋がないのは、何でなんでしょうね?

これは『秋がない』ということで『飽きがこない』。つまり、食べ『飽きない』という言葉遊びが入っているんですね。

ちなみに、『花より団子』の団子も、花見団子からきていると言われています。

桜前線って何?

桜前線は全国各地の桜の開花予想日を結んだ線のことです。
主にソメイヨシノを対象としています。
この桜前線は、実はマスコミが作り出した造語で気象庁の公式な言葉ではありません。

気象庁は『桜の開花の等期日線』と言われていました。

確かに『桜の開花の等期日線』では、舌をかみそうです。
桜前線の方がキャッチーな感じがして、使いやすいですよね。
桜前線は、1967年(昭和42年)ごろから使われだしたと言われています。この桜前線の速度は、平地で1日30キロ北上する。
当然、気候や場所、標高などで前後することもありますよ。

桜の葉には毒がある!?

桜の葉は、「クマリン」という毒を生成します。
そしてこの毒は、雨水により地面に落ち、毒を撒き散らします。
植物の生育を阻害して育ち難くします(特に双子葉植物に効果があるらしい)。
また、抗菌性もあり葉を守る役割でもあるようです。
よって、桜の木の下は雑草があまり育ちません。

桜の葉が付いている桜餅は大丈夫なの?

桜餅を葉っぱごと食べる方も多いのではないでしょうか?

桜餅などで嗅げる桜の香りはこのクマリンの香りです。
葉の中にあるクマリンは香りはしないのですが、塩漬けにすることなどで、香りを発するようになります。
そのため、この香りは毒物の香りです。
体にはそう強い影響はないので、桜餅程度の少量なら問題はない、というものです。

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