ゆかり (ふりかけ)

名前の由来

古今和歌集収録の短歌「紫の ひともとゆゑに 武蔵野の 草はみながら あはれとぞ見る」(よみ人しらず)に由来する。この歌は「紫草が1輪咲いているという縁(ゆかり)だけで武蔵野のすべての草花を愛おしく感じる」という意味で、紫がゆかりあるものの象徴となった。そこで、赤紫色をしたこの製品を表すのにふさわしい名前として「ゆかり」が採用された。また顧客との縁を大切にするという意気込みも含まれている。

商標

「ゆかり」という商品名は決まったものの、1960年(昭和35年)に中埜酢店(現・ミツカングループ)によって商標登録済みであることが判明した。幸いにも三島食品は中埜酢店と酢の取引があり、同社の厚意によって「ゆかり」の商標を使えることになった。その後、1999年(平成11年)にミツカングループから「ゆかり」の商標が三島食品に譲渡され、三島食品の登録商標となった。一部の国語辞典は「ゆかり」の語義について「梅干しを漬ける時に一緒に漬け込んだ紫蘇の葉を干して粉にしたもの」という解説文を付しているが、三島食品の登録商標は未だ有効であり、普通名称化した商標ではない。

ラインナップ

  • ゆかり
  • ゆかり ソフト
  • ゆかり 梅入り
  • ゆかり ゴマ入り
  • ゆかり しょうが入り
  • ゆかり 青葉入り

用途

画像あり(ちゅーはい・赤しそドリンク・飴・焼きそば)

ふりかけとしてご飯にふりかける・混ぜ込むほかに、野菜、パスタ、はちみつバタートーストなどにかけて食べることもできる。スーパーマーケット研究家の菅原佳己は「乳製品との相性が抜群」としており、バニラアイスやモッツァレラチーズに一振りするだけで「未知なる味覚」になるという。クックパッドにはゆかりを使ったアイディアレシピが多数紹介されており、ゆかりがふりかけを超えて調味料として使われるようになったことが窺える。中東で使われる香辛料のスマックと風味が似ており、日本で中東料理(ムサッハンなど)を調理する際にスマックの代わりとしてゆかりを使うことがある。

ゆかりはアメリカ合衆国など日本国外でも販売しており、日本食ブームに乗って販売量を増やしており、現地ではフライドポテト、サラダ、ヨーグルトなどにふりかけて食べられている。

三島食品では、公式サイトでゆかりを中心とした自社製品を使ったレシピを数多く公開しており、その数はふりかけメーカーでは突出して多い。これは三島食品が業務用商品を多数展開してきたことから、顧客向けにレシピ開発を続けてきた経験が生かされている。

ゆかり三姉妹

画像あり(ゆかり・あかり・かおり)

ゆかりの姉妹品として青ジソを使った「かおり」ピリ辛タラコ(マダラの卵)の「あかり」がある。かおりは1984年(昭和59年)、あかりは2010年(平成22年)に販売開始された。ゆかり同様に3文字で語呂が良いという理由で命名され、ゆかり同様に商標登録されている。かおりは青ジソの「香り」が良いこと、あかりは三島食品が福岡県で経営していた惣菜店「あかり」の名を引き継いだことに由来する。

ゆかり ペンスタイル

画像あり(ペン・使用例)

2014年(平成26年)11月に販売開始した、長さ約14 cm、直径15 mm、ペン先直径3 mmのペン型の容器にゆかりを封入した商品。内容量は6 g。ペンへの充填作業は発売開始当初、工場の空きスペースで従業員が手作業で行っていたが、その後半自動化し、埼玉県坂戸市にある関東工場で行っている。手作業時代は1日100本が限度であったが、半自動化したことで800本作れるようになった。

三島社長が夜のクラブでペン型容器に入ったゆかりを焼酎にふり入れたところ、店の女性たちの間で「それ欲しい」と話題になったことから商品化に踏み切った。当初は東京・銀座にある広島県のアンテナショップ「TAU -ひろしまブランドショップ-」と北広島町の道の駅舞ロードIC千代田でのみ取り扱っていたが、2015年(平成27年)7月に三島食品の通販サイトでも取り扱いを開始し、同年に各種メディアで取り上げられたことで一気に売り上げが伸び、一時欠品した。ペンスタイルの人気は袋入りのゆかりの売上をも押し上げ、三島食品が過去最高益を計上するほどの効果があった。

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