詐欺

詐欺とは?

詐欺(民法)

他人を欺罔(ぎもう:人をあざむき、だますこと)して錯誤に陥れること。詐欺による意思表示は、その意思の形成過程に瑕疵があるため取り消し得るものとされる(民法第96条)。

ただし、詐欺による意思表示を取り消したとしても、その効果を善意の第三者に対抗することはできない(民法96条3項)。これは、注意をすれば錯誤を回避することは必ずしも不可能とはいえないことと、善意の第三者を保護することで取引の円滑性を確保する必要があることによるものである。同様に強迫により形成された意思表示が取り消しうるものとされているが、その効果が善意の第三者に対抗できることと対比される。

詐欺(刑法)

他人を欺罔 (ぎもう) し錯誤に陥れさせ、財物を交付させるか、または、財産上不法の利益を得ることによって成立する犯罪(刑法246条)。10年以下の懲役に処せられる。

詐欺の種類

オレオレ詐欺

電話を利用して、親族、警察官、弁護士などを装い、親族が起こした事件や事故に関する示談金などを名目に現金を預金口座に振り込ませる方法で、被害者は高齢の女性が多いのが特徴です。

孫などになりすまし、「会社の女性との間に子どもができた。示談に数百万円いる。」「友人の保証人になった。今日が返済期日で、払わないと返済金が膨れあがってしまう。お金を振り込んで。」などと言って、お年寄りから現金を騙し取ります。

この手口の被害者のほとんどは、個人名の電話帳(ハローページ)に掲載されている方です。掲載削除を希望する場合は、局番なしの「116」へ!

オレオレ詐欺の被害に遭わないための4つのポイント

あなた自身だけでなく、大切な知人や友人を守るために、ポイントを伝え合いましょう!

  1. 信用できそうな者から「お金を振り込んで。」と言われても、一度は電話を切って、再度、親族や正式な公的機関の窓口に電話をかけ直して事実を確認しましょう。
  2. 子供や孫など、身内であると名乗って送金を依頼してきた場合は、電話の本人とあなたにしか分からないことを質問しましょう。
    普段からご家族や身内の方と「合言葉」を決めておくのも良い方法です。
  3. 振り込む前に必ず誰かに相談しましょう。
    身内や親友の方など、身近な人に相談できない場合は、最寄りの警察署や役所の相談窓口など信用できるところに相談してください。
  4. 多額の入出金はATMではなく、金融機関の窓口で行うようにしましょう。
    少しでも不審に思ったら、金融機関職員に直接相談してください。ATMを操作して、あなたの口座に現金が振り込まれることは絶対にありません。

キャッシュカードをだまし取る

キャッシュカードをだまし取る特殊詐欺被害が急増しています!

役所の職員や銀行員
「保険料(医療費)の還付金があります」
「口座に振り込むので、暗証番号を教えてください」
「今のカードでは手続きできないので、新しいカードに交換します」

百貨店等の店員や銀行協会職員
「あなたのクレジットカードで買い物した人がいる」
「キャッシュカードも悪用される可能性がある」
「悪用されないよう処理するので、暗証番号を教えてください」
「担当者に行かせますので、カードを預けてください」
などと電話をかけ、言葉巧みにキャッシュカードをだまし取り、口座から現金を引き出します!

  • 銀行員、役所職員、警察官が「キャッシュカードを預かる」「カードの暗証番号を尋ねる」ことは絶対にありません!
  • キャッシュカードは絶対に誰にも渡さないでください!
  • 暗証番号は教えないでください。

架空請求詐欺

インターネットや郵便を利用して不特定多数の者に対し、未払い料金があるなどの架空の事実を口実とした料金を請求する文書を送付するなどして、現金を預金口座に振り込ませる方法で、被害者は20代、30代の比較的若い人が多いのが特徴です。
携帯電話のメールに「有料サイトの料金が延滞しているので延滞金を振り込んでください。」などと要求し、現金を騙し取ります。
はっきりしない請求等は無視してまず相談!!

「総合情報サイト利用料金未納」「無料期間が過ぎても退会手続きがされていない」「身辺調査開始・訴訟手続開始・自宅・会社への訪問」

等不安にさせる内容のメールが届きます。(ハガキの場合もあります。)
文中の連絡電話番号に電話をすると

「本日中であれば間に合う」「延滞料金は毎日加算される」「払わないと裁判になる」「こちらには、あなたがアクセスしたログが残っている」

等と丁寧な口調で説明され、記載してある額面の他、延滞料、調査料、退会料などを上乗せして、多額の料金を請求されます。最近は、口座振り込みだけでなく、レターパック等で送金させる手口もあります。「レターパックで現金送れ」は詐欺です。犯人は、レターパックに現金を入れ、ポストに投函するように指示してきます。一度現金を振り込むと「他のサイトの運営者からも請求が来ている」「訴訟準備が進んでしまい追加費用がかかる」と更に請求されたり、別業者を名乗る犯人からも請求を受けたりします。

還付金等詐欺

自治体(市役所、区役所、町役場)や年金事務所(旧社会保険事務所)などの公的機関の職員になりすまして電話をかけ、「保険料を払いすぎていますから返金します」「医療費を還付します」「すぐにキャッシュカードを持って近くのATMに行ってください」などと言って、無人出張所やスーパー、コンビニ内のATMに誘導し、携帯電話で指示をしながら被害者にATMを操作させ、被害者が気付かないまま犯人側の口座に現金を振り込ませる手口です。

「ATMで保険料や医療費などを返金します」は全て詐欺です。

還付金等詐欺を見破るポイント

犯人は、

  • 市役所や区役所、社会保険庁、年金事務所の職員等を名乗ります!(親切で丁寧な口調です)
  • 「還付金があります」「以前に書類を送っているはずですが手続きされていません」「期限が迫っており、今日までに手続きすれば受け取れます」と言って、被害者の気持ちをあせらせます!
  • すぐにATMに行き保険料や医療費等の還付金を受け取る手続きをするよう指示します!

これら3つの内、どれか1つでも該当すれば、詐欺の可能性が非常に高いので、すぐに相談してください。

最近の詐欺の傾向《劇場型詐欺》

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劇場型詐欺(げきじょうがたさぎ)とは、複数の詐欺師がターゲットの家族、被害者、警察、弁護士などそれぞれの役割を演じる詐欺のことをいいます。複数の人物から次々と電話がかかってくることで、家族が本当に被害に巻き込まれているとターゲットが信じ込みやすくなるのがこの手口のポイントです。

劇場型詐欺はオレオレ詐欺などでよく使われる手法で、次の点で以前よりも騙し方が巧妙になっているといえます。

  • もはや「おれ、おれ」と言わない(しっかりターゲットの情報を集めている)
  • 複数の人物になりすまし組織的に騙してくる
  • 役割分担や脅しのシナリオが練られている

ターゲットの個人情報をよく調べている

古典的なオレオレ詐欺の場合、詐欺師がターゲットの家族になりすます際に名前すらわかっていないことがよくありました。それでも騙される人はいましたが、今同じように電話で「おれ、おれ」と言っても通報されるのがオチでしょう。

こんな手口、今はもうありません。最近の詐欺師は、ターゲットの個人情報をよくリサーチしています。

  • 家族構成
  • 家族の名前
  • 家族の勤め先や学校
  • 家族の持病や悩み

家族しか知らないようなことが詐欺師の口から出てくるためリアリティがあります。電話越しの人物を家族と信じ込んでしまっても無理はないのかもしれません。

“三役系”というターゲットを追い込むためのシナリオが用意されている

劇場型詐欺では、三役系という被害者を効率よく騙すためのシナリオがあります。家族役、被害者役、第三者役の三役がそれぞれの役割を演じ、効果的にターゲットを追い詰めていきます。シナリオの例は次の通りです。

シナリオ例 登場する役

名義貸しに関するシナリオ
名前だけでも貸してくれ、と業者Aに言われ、数日後「名義貸しは犯罪」と業者Bから電話がかかってくる

痴漢に関するシナリオ
痴漢をした息子、被害者女性、駅員、警察、被害者側の弁護士などが登場する

会社に損失を出すシナリオ
損失を出した息子やその上司などが登場する
不倫に関するシナリオ 被害者の旦那役、不倫相手の女性、女性の旦那、被害者側の弁護士などが登場する

役割ごとの役目は次の通りです。

家族役

家族を心配する心につけ込む手口が進化しようとも、オレオレ詐欺である限り家族役の存在は欠かせません。家族役は話す時間が少なく、すすり泣いていたり風邪を引いている振りをしていたりするので、電話先の声から本人を判断するのが困難です。
従来の手口の場合、被害者はここで不審に思い本人に確認することもできましたが、劇場型詐欺では調べ上げた情報を駆使し、ターゲットの家族だというリアリティを演出していきます。

被害者役|恐怖を煽る

家族役が早々に退散すると、激怒した被害者役が現れます。この役割の詐欺師は、ターゲットが想像しうる最悪のパターンを想起させるような脅し文句を並べるのが仕事です。大声で恫喝するとともに、「裁判」「警察」「逮捕」などのキーワードを随所に出していき、ターゲットは冷静な判断力を失いつつも、「逮捕されたら息子の仕事はどうなる」「裁判になって負けたら慰謝料をいくら支払うことになるんだろう」と最悪の事態を想像して不安に押しつぶされていきます。

第3者役|救いの手を差し伸べる

被害者役がターゲットの不安を十分に煽ったところで、弁護士や警察などを装う第三者役が登場します。この役割の詐欺師はあくまで冷静で、被害者役に脅された後のターゲットからすると救いに感じるような提案をしてきます。

息子が逮捕され仕事を失ったり、裁判で何百万円もの慰謝料を請求されたりする想像をしていた被害者に対し、「被害者をなだめた、いまなら示談に応じてくれる」など救いの手を差し伸べて、お金さえ払えば最初に想像していた最悪の事態にならないで済むと思わせます。

今すぐお金を払うように伝え、考える時間を与えない

あれこれと理由をつけ、今お金を支払うよう指示します。ターゲットに冷静に考える時間を与えれば騙せる確実性が下がるためです。

劇場型詐欺に騙されないための対策

騙されないためには、詐欺の手口を知っておくとともに、あらかじめ対処法を知っておく必要があります。

怪しい電話はすぐに切る

劇場型詐欺は電話でアプローチしてきます。電話さえ繋がらなければ、騙されることは愚か会話すらできません。詐欺師の巧みな演技が始まる前に、多少強引でもいいので電話を切り、家族本人に確認を取ったり、警察に相談したりすることが大切です。

身元が確認できない相手を信用しない

家族しか知らない個人情報を出されたからといって、電話先の警察官や弁護士が本物だと判断するのはちょっと待ってください。

警察官や弁護士の所属を聞いて、本物の警察署や弁護士事務所に電話して事実を確かめましょう。電話先の相手が話す内容を真に受けず、調べたり誰かに相談したりする時間をつくることが大切です。

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